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本の特送便 梅書房 > 闇の脳科学 「完全な人間」をつくる
978-4-16-391275-2 闇の脳科学 「完全な人間」をつくる 新製品
闇の脳科学 「完全な人間」をつくる
¥2,200   在庫有り
ローン・フランク/著
赤根洋子/訳

文藝春秋

2020年10月

教養/ノンフィクション/科学


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【内容】

「脳に電気ショックを与えて、『完璧な人間』へとつくり変える」

現在の米脳科学界における一大トレンドであり、DARPA(米国防高等研究計画局)も莫大な予算のもと参戦する「脳深部刺激療法」。「サイコパス」「依存症」「うつ病」「てんかん」「パーキンソン病」、そして「小児性愛」「性犯罪者」さえも矯正可能であるという夢のような治療法だ。軍事転用すれば、冷酷な兵士を人工的に生み出せる。

しかし、闇に葬り去ったはずの禁断の治療法がふたたび甦ってしまった、と戦慄する人も多い。というのも1950〜60年代、マッドサイエンティスト疑惑のある天才脳神経外科医が、倫理観の希薄な南部(ニューオリンズ)の大学で、思う存分に人体実験を敢行していたからだ。患者の頭蓋骨に穴を空け、電極を差し込むことによって。しかも彼は、人類の進歩に貢献する英雄として、もてはやされていたのだという。

恐るべきことに彼は、同性愛者を異性愛者へつくり変えることに成功。暴力行為が一瞬で消えた患者、上限のない幸福感に満たされる患者、メンタル疾患が消えた患者なども。過激化する人体実験。その一方で、手術失敗で発生した廃人たちを隠し切れなくなりーー。人間の本質=「脳」という臓器に変更を加えることは許されるのか?


【目次】

プロローグ 脳を刺激し、同性愛者を異性愛者へ作り変える
第1章 ゴー・サウス―野心に燃える若き医師
第2章 忘れ去られた“精神医学界の英雄”
第3章 一躍、時代の寵児へ―“ヒース王国”の完成
第4章 幸福感に上限を設けるべきか
第5章 「狂っているのは患者じゃない。医者のほうだ」
第6章 その実験は倫理的か
第7章 暴力は治療できる
第8章 DARPAも参戦、脳深部刺激法の最前線
第9章 研究室にペテン師がいる!
第10章 毀誉褒貶の果てに
エピローグ 七十六歳の老ヒース、かく語りき

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