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本の特送便 梅書房 > ICT主任になったら読む本 実務がうまくいく心構え&仕事術35
978-4-18-259227-0 ICT主任になったら読む本 実務がうまくいく心構え&仕事術35 おすすめ
ICT主任になったら読む本 実務がうまくいく心構え&仕事術35
¥2,046   在庫有り
小池翔太/著
鈴木秀樹/著
佐藤牧子/著

明治図書出版

2022年5月

教育/学校・学級経営


個数

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【内容】

新しい学習の基盤となる資質・能力として「情報活用能力」が示された今、ますます重要となるICT主任の仕事術を校内支援・推進、環境整備、校内研修・情報発信の3つに分け、30の仕事スキルと5つのポイントで詳しく紹介したICT主任・情報主任必携の1冊です!


【目次】

はじめに

本書の使い方


Chapter1 ICT主任の仕事スキルポイント5

 校内支援・推進の仕事スキル

 1 同僚のICT活用を支援・推進するためのポイント
 2 推進する仲間を巻き込むためのポイント
 3 学年単位でプロジェクトに取り組むポイント

 環境整備の仕事スキル

 4 ICT環境を整備していくためのポイント

 校内研修・情報発信の仕事スキル

 5 学校を進化させる職能開発のポイント


Chapter2 ICT主任の仕事スキル30

 校内支援・推進

 1 機器やアカウントの管理運用スキル
 2 同僚に助けを求められた時の対応スキル
 3 同僚に依存されずに自立を促すためのスキル
 4 同僚に嫉妬されずに活用の雰囲気をつくるためのスキル
 5 一人で頑張り過ぎずに仲間を巻き込むためのスキル
 6 管理職の信頼を得るスキル
 7 保護者が操作に困った時に対応するためのスキル
 8 保護者にICT活用の理解を促すためのスキル
 9 困った時に解決策をすぐに提示するためのスキル
 10 よりよい学校生活のためにプランを提案するためのスキル
 11 自分の学級の授業で活用するためのスキル
 12 専科の授業で活用するためのスキル
 13 学年で活用を推進するためのスキル

 環境整備

 14 機器マニュアルの作成スキル
 15 グランドデザインの作成スキル
 16 企業からの支援を受けるためのスキル
 17 ICT支援員との連携スキル
 18 民間財団の助成金を獲得するためのスキル
 19 公的な助成金を獲得するためのスキル
 20 学校に必要なモノを整備していくためのスキル
 21 モノ以外で学校に必要なことの優先順位をつけるスキル

 校内研修・情報発信

 22 最先端の情報を収集するためのスキル
 23 研究発表会やセミナーを企画するためのスキル
 24 研究発表会やセミナーを運営するためのスキル
 25 初心者中心の校内研修会で講師をするためのスキル
 26 ICT専門外の先生に発表を促すためのスキル
 27 外部講師を見つけ連携協力するためのスキル
 28 ウェブサイトやSNSで情報発信するためのスキル
 29 動画共有サイトで情報発信するためのスキル
 30 アイデアや新しい関係性につながるコミュニケーションスキル


【はじめに】

 本書は,ICT主任(情報主任)の仕事や研究について,必要なポイントやスキルを解説した,類書にない大変ユニークな書籍です。


 ICT主任の仕事は今,かなり深刻な状況であると言えます。

 仕事量は恐ろしく膨れ上がり,自分だけの手に追えないこともあります。


 令和の幕開けと共に,GIGAスクール構想や小学校プログラミング教育が始まりました。更にコロナ禍による一斉休校や,それに伴うオンライン授業まで求められました。


 学校所有の端末が飛躍的に増えた分,その対応に追われることも多くあります。「ネットにつながらない」「PCが動かない」などの問合せが殺到し,苦労した(している人を見た)方も,多いのではないでしょうか。

 こうした対応は,相手の状況次第で,自分の仕事のペースまで左右されるため,精神的に追い込まれることも多いはずです。


 更に,ICTを活用した教育や仕事のしやすさが,自治体や管理職の理解度に依存すると考えられる現状もあります。


 理解のある自治体や管理職の下の学校は,端末活用に関する制約は必要最低限です。そのため,ICT教育を行いやすい雰囲気が醸成されています。

 一方,理解のない自治体や管理職の下の学校は,様々な制約で縛られています。「出る杭は打たれる」の言葉の通り,一番活用していない教員・学級・学校に「横並び」で合わせるため,使わない理由を探すことが多くなります。

 そんな厳しい状況の今,各校のICT主任の先生方や,ICT主任をサポートする教育関係者の方々に対して,少しでもお役に立ちたいという想いで,実践知を凝縮して余すことなく,本書を書き上げました。


 私たち執筆者3名は現在,東京学芸大学附属小金井小学校ICT部会に所属しており,様々な形でICT主任の仕事を経験してきました。

 2021年度のICT主任は,なんと養護教諭が務めています。全国的に見ても,大変珍しいはずです。また,校務を扱う分掌の「情報部」もあります。


 このような一風変わったICTの推進体制が取れることは,ある意味では「大学附属校にしかできない例外」と捉えられるかもしれません。しかし,別の意味では「大学附属校だからできた挑戦や模索」とも捉えられます。


 本校の校内研究主題は,ICTに特化しているものではないため,校内での推進にもそれなりの工夫が必要です。そういう意味では,ICTを研究主題としている学校以上に,苦労と工夫と努力を味わっているかもしれません。

 更に,私たちが様々な自治体や公立校と関わった経験からも,ICT主任の実務がうまくいく心構えや仕事術も,様々な形で集積することができました。


 学習指導要領が改訂されて,新たな「学習の基盤となる資質・能力」の一つとして「情報活用能力」が示された今,ICT主任の仕事次第で,子供たちに必要な力を育てられるかが左右されると言っても,過言ではありません。


 本書が,学校におけるICT活用推進の一助となれば,望外の喜びです。


  2022年3月   東京学芸大学附属小金井小学校 /小池 翔太