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本の特送便 梅書房 > トランス男性によるトランスジェンダー男性学
978-4-272-35056-8 トランス男性によるトランスジェンダー男性学 新製品
トランス男性によるトランスジェンダー男性学
¥2,200   在庫有り
周司あきら/著

大月書店

2021年12月

社会/社会問題/人権


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【内容】

トランス男性はどこにいるのか。

移行後の実生活に根差して「男性」の範疇でトランス男性をとらえ直すとともに、これまでその存在がまったく想定されていない「男性学」に対して、当事者の視点から新たな見方を提起する意欲作。


【目次】

はじめに

第1章 トランス男性とは
 トランス男性とは
 トランスジェンダーの用語
 トランス男性の人生
 トランス男性の治療
 トランス男性が社会的に男性化するときのステップ

第2章 既存の男性学と、トランス男性の不在
 男性学とは何だったのか
 日本の男性運動の歴史
 男性学はフェミニズムと手をとるのか
 男性同士で同じものへ向かう
 男性学においてトランス男性はどこにいる?
 男を男たらしめる、覇権的男性性とは
 トランス男性が獲得させられる男性特権
 メディアにおけるトランス男性の不在
 トランス男性の現状から
 トランス男性は弱者男性なのか?
 弱者男性論の抱える問題
 男性差別の実態
 ラディカル・マスキュリズムへの警戒

 コラム 『幽☆遊☆白書』から読みとるトランス男性の不在

第3章 トランス男性の発掘
 男性外部からのアプローチ
 男性内部からのアプローチ
 新しい視点から

第4章 第一の切り口:フェミニズムに囚われるトランス男性
 なぜトランス男性とフェミニズムは親和性を持ちうるのか
 「ピンクの赤ん坊」だったトランス男性
 ラディカル・フェミニズムへの接近
 トランス男性がフェミニズムに関わり続けることの困難さ
 だからトランス男性はフェミニズムと別れなければならない

第5章 第二の切り口:トランス男性は男性学に潜在していたのか
 トランス男性は主張しない?
 少年と成人男性の対比
 男性内部の多様性
 トランス男性とゲイセックス
 男性ホルモンによる性的感覚の変化
 トランス男性の孤立した心理
 男性同性愛という歴史
 トランス男性にとっての同性愛
 ゲイの男性性

 コラム 『POSE/ポーズ』に見るトランス男性の不在と、夫人の抱える〝名前のない問題〟

第6章 第三の切り口:トランス男性の男性性を探して
 トランス男性の男性性
 "Self-Organizing Men"――トランス男性によるトランス男性のための本
 女性コミュニティにいたトランス男性
 女性との差異――トランス男性の「胸」
 ペニスのない男性
 トランス性を残したいトランス男性について
 なぜ手術要件なしで戸籍変更希望のトランス男性がいるのか
 トランス男性の孤独と向き合う

おわりに

参考文献


【おすすめ】

田中俊之さん(男性学)

トランス男性としての経験をもとに、シスジェンダーの異性愛男性を前提とする傾向のある男性学に疑問を呈する本書は、男性学に新しい知見を加えるだけではなく、著者と同じ立場に置かれた男性たちの孤独に穏やかな明かりを灯す。