978-4-272-51019-1
治安維持法一〇〇年 「新しい戦中」にしないために
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【内容】 社会運動や思想・言論の自由を弾圧し、日本が戦争へと突き進むなかで取締り対象を異常なほどに拡張していった治安維持法。その実態を教育・思想に焦点をあてて描き、朝鮮・台湾・「満洲国」でより苛烈に運用された問題も提示する。 |
【目次】 第1章 治安維持法とは何だったのか 1 戦前の治安維持法体制 ―植民地朝鮮・台湾、「満洲国」における運用を視野に(荻野富士夫) コラム1 「大東亜治安体制」の構想(荻野富士夫) コラム2 治安維持法関係史料の残り方と現況(荻野富士夫) 第2章 治安維持法に抗した人びとを語り継ぐ――教育・思想の自由をめぐって 1. 京都学連事件――治安維持法国内最初の適用事件 (本庄 豊) 2.長野県「二・四事件」――「教員赤化事件」という攻撃に抗して(小平千文) 3.一五年戦争期の兵庫の「新興教育運動」から学ぶ(田中隆夫) 4.「唯物論研究会」弾圧と周辺の人びと(黒川伊織) 5.村山俊太郎、ひでがめざした民主主義とそれへの弾圧(村山士郎) 6.北海道綴方教育連盟事件と生活図画事件(川嶋 均) 7.治安維持法下朝鮮の学生運動――光州事件と春川中学・常緑会事件(丸浜 昭) 8.エスペランチスト・長谷川テル―日中友好のかけはしとなって(西田千津・田辺実) コラム3 戦争末期の庶民の言辞から日本社会を見る(丸浜 昭) 第3章 治安維持法は今も生きている 1.戦後、治安維持法体制の断絶と連続(関原正裕) コラム4 特高官僚・思想検事の戦後(桜井千恵美) 2.現代の治安維持法――特定秘密保護法・共謀罪の成立(白神優理子) 3.安保三文書と改憲のねらい(山田 朗) 4.権力犯罪を告発した「横浜事件」再審と国家賠償請求(山本志都) 5.経済安全保障政策のねらいと現在(布施祐仁) 6 学問と教育の自由をめぐる攻防――統制と介入、抵抗の戦後八〇年(河合美喜夫) 第4章 治安維持法はどう教えられているか 1 平和に向けて教員と生徒はどう語り合うか――治安維持法に関するある授業から(内田一樹) 2 絵を描いただけで罪になるのか?――治安維持法の変遷に注目して(伊藤和彦) 3 治安維持法は教科書にどのように記述されているか(河合美喜夫) 資料 治安維持法と関連法/治安維持法関連年表 |
【おすすめ】 戦争へと突き進むなかで、人々の思想・言論・行動の自由を奪った実態を植民地を含めて描き「新たな戦前」状態の現在に警鐘を鳴らす。 |