本の特送便 梅書房 > > ヘイトスピーチ 表現の自由はどこまで認められるか
978-4-7503-3950-4 ヘイトスピーチ 表現の自由はどこまで認められるか | ||
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【内容】 いまも公然と活動を続けるKKK、厳しく規制されるホロコースト否定…豊富な事例からヘイトスピーチとその対応策の世界的課題を掴み、自由と規制のあるべきバランスを探る。在日コリアンなどへの人種差別が公然化する日本にあって、いま必読の包括的入門書。 |
【目次】 序文と謝辞 イントロダクション 1 自由と反レイシズムを両立させるために――本書の見取り図 Ⅰ 表現の自由 2 ヨーロッパにおけるヘイトスピーチ規制の多様性 1920年代から90年代のヨーロッパ――規制に向けたゆっくりとした歩み 1990年以降の展開――ヘイトスピーチを規制する立法とその執行 ・イギリスの2006年宗教的憎悪法 ・フランスの法規制 ・デンマークの風刺画とヘイトスピーチ規制の限界 結論――ヨーロッパにおける規制の限界 3 ホロコースト否定とその極限 ホロコーストにまつわるレイシズム――類型と潮流 ホロコースト否定を禁止する法律の制定時期とその種類 施行されるホロコースト否定禁止――高まっていく圧力 かくも遠くまで来てしまった――これからどこへ向かうべきか 4 アメリカは例外なのか? 「言論の自由」の原則が生まれるまで――19世紀から1930年代 言論規制の時代――1940年代から50年代 ヘイトスピーチの保護へ――1960年代から70年代 アメリカにおけるヘイトスピーチの制限――90年代の状況 ヨーロッパとの比較 Ⅱ 結社の自由と人種差別 5 結社の自由と人種差別団体規制のジレンマ 人種差別団体規制の課題 アメリカ――人種差別団体が自由を謳歌する国 ベルギー――極右政党封じ込め その可能性と限界 ドイツ――ネオナチと闘う民主主義 各国の事例から学べること 6 人種差別とヘイトクライムを罰する レイシストの犯罪を違法化する アメリカにおける差別禁止法の歴史 アメリカにおけるヘイトクライム法 ヨーロッパにおける差別禁止法とヘイトクライム法 結論 結論 7 どの程度の自由をレイシストに与えるべきなのか 自由とレイシズムをめぐる歴史の教訓 どの程度の自由をレイシストに与えるべきなのか ・政策の文脈を理解する ・法律の影響を評価する ・原則を構築する レイシストでいる自由をめぐる政治哲学 訳者解説 はじめに 訳語と構成 ・訳語について ・本書の構成 本書の内容 ・各国の法制度のまとめ ・補足的な論点 日本という文脈 ・日本のレイシズムの現状 ・ヘイトスピーチとしての「在日特権」 ・政府の対応 ・法学者の立場 ・反レイシズム運動の登場 おわりに――本書翻訳の経緯について 注 参考文献 索引 |