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本の特送便 梅書房 > 「人種」「民族」をどう教えるか 創られた概念の解体をめざして
978-4-7503-5128-5 「人種」「民族」をどう教えるか 創られた概念の解体をめざして おすすめ
「人種」「民族」をどう教えるか 創られた概念の解体をめざして
¥2,860   在庫有り
中山京子/編著
東優也/編著
太田満/編著
森茂岳雄/編著

明石書店

2020年12月

教育/教育一般/社会・生涯学習教育


個数

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【内容】

社会的に創られた概念であるのに、実体化されて差別や偏見を生んでいる「人種」「民族」をどう教えるか。学術的見地からみた正しい認識と、これまでに日本や海外で行われた授業実践の蓄積を踏まえて、教師が教えるための小・中・高の授業プランを提案する。


【目次】

序章 今、「人種」「民族」を問う意義[中山京子]

第Ⅰ部 教育において「人種」「民族」はどう認識され、論じられてきたか

第1章 「人種」とヒトの多様性――学校でのまなびのために[竹沢泰子]
 1.「コーカソイド」「モンゴロイド」「ネグロイド」と西欧中心的な世界観
 2.ヒトの多様性をいかに教えるか
 3.日本における人種主義
 4.むすびに代えて――それでも「人種」「民族」を教える意味

第2章 「人種」「民族」とは何か[中山京子・東優也]
 1.「人種」は概念である
 2.「人種」と「民族」
 3.人種主義
 4.新たな人種差別を生む「人種化」
 5.本書における「人種」
 コラム① 「人種」の言葉の起源[東優也]

第3章 「人種」に関する認識[東優也・中山京子]
 1.「人種」「民族」に関するアンケート調査の先行研究
 2.大学生を対象としたアンケート調査
 3.教師の認識
 4.子どもの認識
 5.結語

第4章 社会系教科の教科書記述に見る「人種」「民族」[東優也・太田満]
 1.先行研究が指摘する問題点
 2.小学校における明治時代から現在までの教科書記述の変遷
 3.小学校における明治時代から現在までの教科書記述の問題点
 4.現在使われている中学校社会科教科書の記述
 5.小中高等学校の教科書記述に見る人種記述の構図と問題点
 6.結語
 コラム② 小・中学生に「人種」「民族」をどう教えるか[太田満]

第Ⅱ部 日本と外国で「人種」「民族」について授業でどう教えられてきたか

第5章 日本における「人種」「民族」を取り上げた授業構想[東優也]
 1.日本の中等教育における「人種」に関する授業
 2.世界史教育における「人種」概念の再考――高橋健司の実践を例に
 3.先行事例の考察
 4.おわりに

第6章 アメリカの初等・中等学校の人類学教育における「人種」言説と実践――1930年代~1960年代を中心に[森茂岳雄]
 1.1930年代から1940年にかけての人類学教授論における「人種」言説
 2.1950年代から1960年代初頭の人類学カリキュラムにおける「人種」学習論
 3.1962年から1970年代初頭にかけての人類学カリキュラム・プロジェクトの教材に見る「人種」
 4.結語

第7章 外国では「人種」「民族」をどのように教えているか
 7.1 アメリカ・オーストラリアにおいて「人種」「民族」はどのように教えられているか[中山京子]
  1.アメリカ人類学会による教師用手引き“Race”より三つの授業案
  2.「人種」「民族」をテーマにした二つの授業案
  3.オーストラリア社会福祉省による「文化と人種、民族性」
  4.事例の考察
 7.2 台湾では先住民族についてどのように教えられているか――民族学習としての族群関係教育課程の可能性[森茂岳雄]
  1.台湾における族群の創出と原住民学習
  2.族群関係教育課程の構想
  3.結語――民族学習としての族群関係教育課程の可能性

第8章 「人種」と「先住民族」に関する学習
 8.1 「人種」概念と「先住民族」[中山京子]
  1.「先住民族」が現れる構図
  2.「人種」と関わって「先住民族」を教育でどう語るか
 8.2 「人種」と日本の先住民族[太田満]
  1.レイシズムと日本の先住民族
  2.アイヌ文化学習の先にあるもの
  3.沖縄の米軍基地問題と「人種化」
 8.3 「人種」とアメリカ先住民族[中山京子]
  1.アメリカ先住民族のルーツ
  2.「食人種」としての「人種化」
  3.多様性と「レッドパワー」
  4.メディアや観光産業が創り出す「インディアン」
  5.アメリカ先住民族をテーマに「人種」「人種化」の視点から授業をつくる
 8.4 「人種」とパシフィック・アイランダー[中山京子]
  1.「パシフィック・アイランダー」の出現
  2.植民地主義時代による混血とマリアナ諸島の先住民族チャモロ
  3.「人種」「民族」は外からも中からも創られることを教える

第Ⅲ部 学校で「人種」「民族」をどう教えるか

第9章 「人種」をテーマにした授業づくりのために[中山京子]
 1.日本の教育風土が生んだ学問と教育現場の乖離
 2.教師にとっての「ヒトの多様性」と「区別」
 3.教室で「人種」を扱うことの難しさ
 4.身近なものを教材として活用することから始める

第10章 「人種」を問い直す授業実践
 10.1 低学年児童と肌の色による区分や「肌色」表記を考える――グローバルな見方・考え方の育成をめざして[東優也]
  1.「肌色」と「肌の色」
  2.単元「人のちがいとはだの色」の概要
  3.子どもたちの学びの軌跡
  4.おわりに
 10.2 「人」へのまなざしを考える小学校実践――「人種化」された人びとや「人種」概念について考える[東優也]
  1.「特別の教科 道徳」の指導内容項目「国際理解・国際親善」に位置付ける
  2.単元「人へのまなざしを考える」の概要
  3.子どもたちの学びの軌跡
  4.おわりに
 コラム③ 「ハンセン病」と「人種化」[中山京子]
 10.3 「人種」という言葉を問い直す――だれもが自分らしく生きられる社会をつくるために[織田雪江]
  1.「人種」という言葉を生徒と問うきっかけ
  2.単元の構成
  3.小単元「『人種』という言葉を問い直す」の概要
  4.生徒の学びの軌跡
  5.おわりに
 コラム④ 「ハーフ」か「ダブル」か――「人種」的に混合している人たちのための権利の章典[太田満]

第11章 小学校における授業構想
 11.1 小学校中学年の子どもと主人公を色で強調することを考える――絵本やモノから「いいのかな」を探す[中山京子]
  1.単元開発に向けて
  2.単元の詳細
 11.2 高学年児童に「人種は創られた概念である」ことを教える――「人種」はない?[中山京子]
  1.単元開発に向けて
  2.単元の詳細

第12章 中学校における授業構想
 12.1 民族問題やレイシズムを現代日本の事例から考える――沖縄の人びとの意識と米軍基地[太田満]
  1.単元開発に向けて
  2.単元の詳細
 コラム⑤ 人種主義と部落問題[太田満]
 12.2 分離するアメリカ、混合するアメリカ――多民族社会の形成と「人種」[森茂岳雄]
  1.単元開発に向けて
  2.単元の詳細
 コラム⑥ Hapa――ハイブリッド化するアメリカ社会[森茂岳雄]

第13章 高等学校における授業構想
 13.1 ナチス時代の「ドイツ人/ユダヤ人」から「人種」を考える[高橋健司]
  1.単元開発に向けて
  2.単元の詳細
 13.2 歴史総合の授業で不可視化された先住民族の過去を考える[太田満]
  1.単元開発に向けて
  2.単元の詳細

 あとがき
 索引
 執筆者紹介