本の特送便 梅書房 > > インターネットとヘイトスピーチ 法と言語の視点から
978-4-7503-5184-1 インターネットとヘイトスピーチ 法と言語の視点から | ||
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【内容】 SNSでのヘイトスピーチについて、国際人権法からの考察と法的規制が進んでいるヨーロッパとの国際比較、そして人種差別とヘイトスピーチの事件への対応事例を示し、さらに「話し手」ではなく「聞き手」に焦点を当てた「聞こえる声」や差別言論のもつ「多声性」への気づきを促すコミュニケーション論と互恵性原則に基づく倫理学の視点から論じる。 |
【目次】 はじめに 巻頭エッセイ SNSと人権[中村一成] 鼎談 インターネットとヘイトスピーチ――コロナ禍後の世界[辛淑玉、木戸衛一、中川慎二] 私たちはコロナウィルス感染拡大の時期をどう過ごしたのか コロナウィルス感染拡大と外国人差別 コロナ禍後の世界――ヨーロッパ暮らしの経験から メルケルの演説、成熟した政治家の言葉 文化って不要なものなの?――フライデーズ・フォー・フューチャーの問うているもの 日本の選民思想、天皇制をどう議論するか 第1部 法の視点から 第1章 インターネットとヘイトスピーチ――国際人権法の観点から[申惠丰] はじめに Ⅰ.人種差別撤廃条約とその国内実施 Ⅱ.ヨーロッパにおけるヘイトスピーチ禁止規範とそれに基づく対応 おわりに 第2章 ヘイトスピーチの社会問題化とヘイトスピーチ解消法[金尚均] 序 問題 Ⅰ.インターネット上のヘイトスピーチ Ⅱ.ヨーロッパにおける対応 Ⅲ.ドイツにおける新立法(SNSにおける法執行を改善するための法律) Ⅳ.若干のまとめ 第2部 現場の視点から 第3章 ドイツ国家社会主義地下組織(NSU)とドイツにおけるヘイトクライムに対する取り組み[オヌール・エツァータ(金尚均訳)] はじめに Ⅰ.NSU事件の被害者たち Ⅱ.制度内で慣例化した人種差別 Ⅲ.国家社会主義地下組織 Ⅳ.訴追と訴訟の経過 Ⅴ.未解明の問題 Ⅵ.NSU事件からの教訓 COLUMN 差別を「犯罪」とした川崎市反差別条例の意義[師岡康子] 第4章 ヘイトスピーチ根絶のための取り組み――鶴橋、ネット、二つの事例から見えるもの[郭辰雄] はじめに Ⅰ.鶴橋とヘイトスピーチ Ⅱ.ヘイトスピーチの被害実態 Ⅲ.ヘイトスピーチとカウンター Ⅳ.確信犯的ヘイトにどう対抗するか Ⅴ.ヘイトスピーチ禁止の仮処分 Ⅵ.反ヘイトスピーチ裁判 Ⅶ.ネット上のヘイト・差別の法的責任 Ⅷ.深刻な複合差別の被害を認定 Ⅸ.より実効性あるヘイトスピーチ規制のために 第3部 言語と倫理の視点から 第5章 常態化したヘイトスピーチの恐怖――コミュニケーション・ジャンルからの考察[中川慎二] はじめに Ⅰ.恐怖の政治――オーストリア自由党議員キックルの扇動する演説 Ⅱ.ヘイトスピーチはコミュニケーションなのか Ⅲ.シュルツ・フォン・トゥーンのコミュニケーション理論 Ⅳ.ワツラヴィックらのコミュニケーション・モデル Ⅴ.インターネットのヘイトスピーチとメディア性 Ⅵ.差別の意匠――制度内で慣例化した人種差別とスーパーダイバーシティ 第6章 ヘイトスピーチと互恵性原則――インターネット上のヘイトスピーチについてドイツでの事例をもとに考える[河村克俊] はじめに Ⅰ.ヘイトスピーチの定義の確認 Ⅱ.ドイツでのヘイトスピーチの事例 Ⅲ.言論の自由とその制限 Ⅳ.ヘイトスピーチと互恵性原則 年表 索引 あとがき 編者・執筆者紹介. |