本の特送便 梅書房 > > ハイヒールを履かない女たち 北欧・ジェンダー平等社会のつくり方
978-4-7803-1238-6 ハイヒールを履かない女たち 北欧・ジェンダー平等社会のつくり方 | ||
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【内容】 ジェンダーギャップ指数3位のノルウェー。人々は、さらなる平等を求める。 プライドパレードの参加者は数万人。首 相はじめ、同性婚をした大臣など、たくさんの政治家も参加する。若者たちはメディアが押し付けるジェンダーロールを批判し、国営放送ではポルノの虚構ではなく、一般公募のカップルのセックスを放映する。 そんなノルウェーにも、Me Tooの波がやってきた。 次々と暴露される、各界でのセクハラ被害。問題は政界にも広がり、未来の首相候補といわれる政治家への告発も次々とよせられる。 ジェンダーギャップ指数世界3位のノルウェー。さらなる性の平等を求める現地をレポートする。 |
【目次】 1 街に出て、いっしょに平等を叫ぶ人たち 2 ガラスの天井はまだ破れない。ノルウェーでの#MeToo 3 押し付けられるイメージに抗う若者たち 4 自由で開かれた、ノルウェーの政治の世界 |
【おすすめ】 2022年7月、参議院選挙真っ最中に「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」と性的マイノリティーを差別するパンフレットが自民党議連で配布され物議を醸しました。2021年もオリンピック大会組織委員会で森喜朗会長が「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」と女性蔑視の発言をし、退任に。なくならない政治家による性差別発言を反映するかのように、日本のジェンダーギャップ指数の世界ランキングは156カ国中120位(2021年)と、惨憺たる状況です。 一方、このランキングで上位に居並ぶのが、北欧諸国です。上位5カ国中4カ国を北欧の国々が占めています。実際、育児参加ひとつをとってもノルウェーでは男性の育休取得率は約75%。平日にベビーカーを押す若い男性のいる光景が、日常になっています。 本書は、ノルウェー在住の日本人ジャーナリストがまとめた、2017年から現在までのノルウェーのレポートです。プライドパレード(性的マイノリティーのパレード)では毎年数万人の市民が集い、首相はじめ多くの政治家が参加します。閣僚10人中5人が女性で、同性婚をしている大臣も。脱コルセットやジェンダーロールへの抵抗も盛んで、まず町なかにはヒール靴を履いている女性がほとんどいません。 そんなノルウェーにも、ニューヨークからはじまり世界を席巻した「#Me Too」がやってきます。とくに政界でのセクハラ告発が相次ぎ、未来の首相候補が失脚する事件にまで発展します。Me Tooをきっかけに「男女平等はまだまだ達成できていない」とさらに声を上げる女性たち─。 北欧には伝統的に性差別がなかったわけではなく、高度な民主主義のなかで絶えず女性たちが権利を主張し、社会全体に平等を目指す土壌ができたことで、世界トップのジェンダー平等を実現させてきました。北欧の男女平等政策を紹介する本は多くあるでしょうが、本書はその土壌がどのように作られているのか、人々がどのように行動し声をあげ、どんな議論をしているのかを現地での豊富な取材から紹介します。 同じ著者が2020年に刊行し高評いただいている『北欧の幸せな社会のつくり方 10代からの政治と選挙』と合わせてお読みいただくと、北欧諸国の豊かさへの理解がさらに深まります。 |