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本の特送便 梅書房 > サラー 西サハラ難民アスリート
978-4-7845-1587-5 サラー 西サハラ難民アスリート 新製品
サラー 西サハラ難民アスリート
¥1,980   在庫有り
平田伊都子/著
川名生十/写真

社会評論社

2020年11月

教養/ノンフィクション/人物評伝


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【内容】

1982年にアフリカのラスト・コロニーに生まれた難民アスリートのアマインダン・サラー。祖国西サハラの独立を求めて走り続ける。現在フランスに「亡命」。難民五輪選手団の一員として、オリンピック競技への出場をめざしている。

【目次】

プロローグ
1 難民アスリートのアマイダン・サラー
2 モロッコ占領下の西サハラで育つ

第1話 走りの天才――シドニー五輪の前年に逮捕される
1 サラーが誕生した1982 年
2 少年、モロッコ・ランナーをぶち抜く
3 血染めの旗のために走った?
4 18 日間の拷問地獄

第Ⅱ話 走りは武器――砂漠の民の「許されざる者」
1 西サハラ国旗を掲げてゴールイン!
2 家族に連座罰を科すモロッコ:暗殺されたサラーの弟アバチカ
3 サハラマラソン:西サハラ難民キャンプの恒例国際マラソン大会に参加
4 サラー記録映画
5 ペルソナ・ノン・グラータ(許されざる者)

第Ⅲ話 走り続ける――西サハラ独立に向けて
1 ペルソナ・グラータ(好ましい人)
2 アフリカにコロナ禍
3 サラーにコロナ禍
4 昨日のオリンピックは明日のオリンピックではない
5 オリンピックに出ても出なくても走り続ける

資 料 篇
1 映像と本と記事
2 頭文字略語と外国語名称のミニ解説
3 西サハラ独立運動小史と日本

エピローグ


【おすすめ】

プロローグ

東京オリンピックを誘致する時のキャッチフレーズに、福島復興オリンピックという大義名分がありました。2011年東日本大震災の爪痕が生々しく残る頃で、オリンピック商売に異議を唱える人々も不承不承納得しました。筆者もその一人でした。

しかし、結局、福島復興はなおざりにされたままで、オリンピック商売ファーストに絞られ、貧乏人や難民とは別世界の話へと展開していきました。そんな2019 年10 月11 日、西サハラ難民政府青年スポーツ大臣から、森喜朗2020東京オリンピック組織委員会会長に宛てて、ある難民アスリートの推薦状が届きました。オリンピックに参加する方法はないか? という問い合わせです。推薦された難民アスリートが、アマイダン・サラーでした。IOC(国際オリンピック委員会)やTOCOG(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)にサラーを紹介しようと、彼のスポーツ歴を調べていくうちに、「このアスリートこそが、西サハラの受難を伝えるのに最適任者ではないか」という思いに至りました。

そして、美男子サラーの魅力をもってすれば、世界の人々も忘れ去られた〈アフリカ最後の植民地・西サハラ〉に目を向けてくれると、確信したのです。(以下、本書)