978-4-8140-0391-4 七三一部隊と大学 | ||
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【内容】 七三一部隊創設者の石井四郎を筆頭に,大学が送り出したエリート研究者たちは細菌戦と毒ガス戦のために中国・ハルピンで人体実験を行った。彼らはなぜ易々と倫理を踏み越えたか? 戦後も医学界が一様に口を閉ざす中,本書は大学所蔵資料や米軍の記録から,巻き込まれただけではない組織の姿を浮き彫りにする。歴史と倫理に向き合う意味を問う。 |
【目次】 はじめに 序章(吉中丈志) 第Ⅰ部 楊彦君・譚汝謙/著 西里扶甬子/監訳 『七三一部隊 ―悪魔の研究所,東洋のアウシュヴィッツ 中国における日本の細菌戦 1933-45』 はじめに 第1章 七三一部隊の創設,拡大,終焉 第2章 石井四郎とその信奉者 第3章 戦後,被害者家族から聞いた話 第4章 人体実験 七三一部隊の医の倫理と医学犯罪 第5章 細菌戦 第6章 調査,隠蔽,取引 第7章 旧跡の保護と七三一部隊罪証陳列館 終章 東のハルビン,西のアウシュヴィッツ 原注 参考文献 年表 第Ⅱ部 総力戦体制化と満洲国そして石井部隊〈山室信一〉 収奪された人体 ―満洲における医学と戦争〈末永恵子〉 京都大学における戦時下医学研究 ― 科学研究費交付金に見る七三一部隊を含む戦争協力の実相〈小泉昭夫〉 陸軍軍医学校防疫研究報告から見えてくるもの〈光山正雄〉 七三一部隊からの帰還〈二至村菁〉 今日の医学研究倫理の位置付けと成り立ち ―医学研究倫理を日本に真に根付かせるには〈土屋貴志〉 今,医の倫理を問う意味〈平岡諦〉 日本軍遺棄化学兵器被害 ― 中国チチハルの被害者実態調査と日中共同の医療支援〈磯野理〉 なぜ,七三一部隊を振り返るのか ―戦後補償問題を通じて〈南典男〉 ヤヌス国家イタリア ―過去の隠滅と忘却の果てに〈福田富夫〉 京都帝大医学部の人骨収集と体質〈岡本晃明〉 索引 執筆者・翻訳者一覧 |