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本の特送便 梅書房 > 犯罪からの社会復帰を問いなおす 地域共生社会におけるソーシャルワークのかたち
978-4-8451-1633-1 犯罪からの社会復帰を問いなおす 地域共生社会におけるソーシャルワークのかたち 新製品
犯罪からの社会復帰を問いなおす 地域共生社会におけるソーシャルワークのかたち
¥2,750   在庫有り
掛川直之/著

旬報社

2020年8月

社会/社会問題/犯罪問題


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【内容】

刑務所に社会福祉士が配置され、各都道府県に地域生活定着支援センターが設置されるなど、
司法と福祉の距離は徐々に縮まっているように見える。

しかし、本当にそうなのだろうか? 司法と福祉とは対等に接近しているといえるのだろうか?

刑事司法ソーシャルワークの最前線で参与観察を続ける著者が、現場で見聞きした最新の知見を取り入れながら論述。

従来の「犯罪者処遇」の枠組みから、地域を基盤とした福祉的な「社会復帰支援」へのパラダイム転換を提唱。

先行研究にはない視点から、刑事司法と福祉の望ましい連携のあり方をさぐる意欲的な一冊。


【目次】

はじめに

第Ⅰ部 〈処遇〉から〈支援〉へのパラダイム転換

 第1章 日本の犯罪の何が問題か?

     1 少子超高齢社会における日本の犯罪動向

     2 増加を示す再犯と刑事司法と福祉の連携

     3 貧困・社会的排除のスパイラルと犯罪

 第2章 誰の、何のための社会復帰か?

     1 社会からみたリスク?/当事者からみた社会復帰?

     2 社会復帰ということばの意味

     3 政策形成過程における社会復帰――国会会議録のテキスト分析から

     4 犯罪からの社会復帰のあり方を問う

 第3章 再犯防止が社会復帰を妨げる?

     1 安全で安心して暮らせる社会の実現を推進する?

     2 目標としての社会復帰、目的としての再犯防止?

     3 刑事司法と福祉のジレンマ

     4 福祉的支援とその資格化

     5 再犯防止という新たな苦痛

 第4章 ただ生きるための犯罪?

     1 ある出所者の生活史

     2 犯罪の要因としての貧困・社会的排除、結果としての貧困・社会的排除

     3 再犯防止で再犯を減らすことはできない



第Ⅱ部 地域で支える住まいと暮らし

 第5章 地域のなかに生活の拠点を構える

     1 生活の基盤としての「住まい」

     2 地域生活を支えるための4つのステージ

     3 「住まう」場としての地域コミュニティの役割

 第6章 出所者の「住まう」を支える

     1 なぜ、出所者の「住まう」について考える必要があるのか?

     2 刑事司法が「住まい」を支える

     3 福祉が「住まう」を支える

     4 「住まう」を支えるために必要な支援

 第7章 地域における出所者支援の最前線

     1 出所者に特化した伴走型支援のパイオニア

       ――認定特定非営利活動法人静岡司法福祉ネット明日の空

     2 存在の支援――特定非営利活動法人ささしまサポートセンター

     3 地域における〈隣人〉支援――株式会社N

 終 章 地域共生社会時代のソーシャルワーク

     1 その存在を承認するということ

     2 犯罪から離脱するためのモデル?

     3 地域共生社会というコンセプト

     4 犯罪からの社会復帰とは?



あとがき

参照文献