本の特送便 梅書房 ＞ ＞ 安倍政権の終焉と新自由主義政治、改憲のゆくえ 「安倍政治」に代わる選択肢を探る
978-4-8451-1668-3
安倍政権の終焉と新自由主義政治、改憲のゆくえ 「安倍政治」に代わる選択肢を探る
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| 【内容】 本書の大半は、安倍政権を一刻も早く倒さねばならないという思いで、8月末に脱稿していたが、その直後、8月28日になって、安倍首相が記者会見で辞任を表明した。その後、ポスト安倍をめぐるメディアの大騒ぎを経て、9月16日に菅内閣が誕生した。安倍政権は倒れたが、それで、安倍が追求した新自由主義政治も憲法改悪も終わったわけでは全くなく、菅政権の下で｢安倍なき安倍政治｣が続けられる。本書での問題提起は、安倍政権が変わっても、なお、というかいっそう切実になったと思い、最小限の手直しをして発表することにした。したがって本書で、｢安倍政治｣というのは、安倍政権が追求した、新自由主義政治、アメリカの戦争に加担する戦争体制づくり、新自由主義政治を強行する反民主主義的強権体制をめざす政治のことを指している。 ｢安倍政治｣をなんとかしたい、改憲に今度こそ終止符を打ちたい、そのために何かしたいと頑張ってきた、たくさんのみなさんに、ぜひお読みいただきたい。 |
| 【目次】 はじめに―安倍政権を終焉に追い込んだもの 第１章 新型コロナが暴露した安倍新自由主義政治の害悪 一 新自由主義政治とは何か？ 安倍新自由主義政治とは？ １ 新自由主義政治とは何か？ ２ 安倍新自由主義政治とは？ 二 安倍新自由主義政治はなぜ新型コロナへの対処の無力を露呈したのか？ １ 新自由主義政治は、新型コロナに立ち向かう医療体制を壊した ２ 新自由主義政治は、新型コロナの最前線、保健所を縮小・再編 ３ 新自由主義による賃金削減、非正規化、社会保障の削減で働く人々に打撃 ４ 新自由主義の規制緩和による介護、保育施設の困難、中小零細企業の危機 ５ 地方構造改革・「平成の大合併」による地方財行政削減で自治体の変質 ６ 新自由主義政治遂行のための官邸主導、議会制民主主義の劣化 三 なぜ、日本では重症者、死者が少ないのか？ １ 国民皆保険による国民の医療への信頼と利用、医療従事者の専門的知見に基づく治療 ２ 医療運動による皆保険維持、新自由主義医療改革に対する抵抗 第２章 ポスト安倍政権は、新型コロナ下で何をめざしているのか？ 一 コロナ対処策 ―新自由主義改革の維持・強行、利益誘導型政治の二本だて １ 新自由主義への固執、手直し ２ 自民党利益誘導型政治の大規模発動 二 「安倍なき安倍改憲」へ １ 土俵際に追い詰められた安倍政権が示した改憲への執念 ２ 緊急事態を口実とした明文改憲への固執 ３ イージス・アショア断念から敵基地攻撃力論の浮上のねらい ４ 執念の自民党と「安倍改憲」継承の菅政権 第３章 安倍亜流政権を倒し、野党連合政権で憲法の生きる日本を 一 菅首相に看板を変えただけでは「安倍政治」は終わらない １ なぜ安倍政権は八年近くも続いたのか？ ２ 国民は「安倍政治」に代わる政治を求めているが、代わる選択肢を見いだせない ３ このままでは「安倍なき安倍政治」が続く 二 「安倍なき安倍政治」を終わらせるために何をなすべきか ―「安倍政治」に代わる「構想」と「担い手」 １ 「担い手」づくり―共闘を政権の共闘へ ２ 「安倍なき安倍政治」に代わる連合政権の政治構想―三つの柱 むすびに代えて 【資料】 ①国民を守るための抑止力向上に関する提言（2020年8月4日、自由民主党政務調査） ②立憲野党四党一会派の政策に対する市民連合の要望書（2019年5月29日、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合） ③立憲野党の政策に対する市民連合の要望書（2020年9月19日、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合） |
| 【おすすめ】 新型コロナ蔓延は、「安倍政治」の無力、日本社会の抱えていた困難を一気に顕在化させた。 ポストコロナの政治は「新自由主義政治」を変革する新たな福祉と平和を追求する政権によって可能となる！ |