978-4-87154-214-2
9条とウクライナ問題 試練に立つ護憲派の混迷を乗り超えるために
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¥1,760
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【内容】 はじめに ―試練に立つ護憲派 ロシアのウクライナ侵略が始まってからこのかた、日ごろ改憲を唱えている人たちから猛然と憲法9条への攻撃が加えられています。その一方で、9条護憲の立場に立つ人たちの中には、ロシアの侵略を糾弾し、即時停戦と軍の撤収を求めることができない人たちが少なからず存在します。 (中略) 本書では思い切った論点のえぐりだしと整理をし、私なりの考えを示しました。多少言葉がきつくなっているところがあるかもしれませんが、単なる攻撃をすることが本意ではありません。私が意とするところは、護憲派が意見の違いを克服して前進することです。護憲派内での冷静で客観的な事実に基づく議論がなされることを願ってやみません。 本書は、このような問題意識のもとに、日々、ブログやフェイスブック上で書き綴ってきた文章をできるだけ論点ごとに整理し、加筆して完成させたものです。ですから情勢の推移、状況の変化、あるいはそれらの文章へのコメント、論争を通じて私の認識やそこで用いられている用語にも若干の移ろい―変化と言いましょうか、進化と言いましょうか―がありますし、学術書のように体系的整理がなされているわけでもありません。またできるだけ整理しましたが、同じ記述のくりかえしも少なからず残ってしまいました。 本書を走りながら書いた論争的な書として読み進めていただければ幸いです。 |
【目次】 第1章 憲法9条とウクライナ問題 第2章 ロシアを糾弾しウクライナ人民を支援する行動が求められる 第3章 侵略反対の叫びのその先へ ―軍事同盟にピリオドを 第4章 覇権国家ロシアの危険性 第5章 危うい無条件停戦論 第6章 まとめ―第二次世界大戦の惨禍から人類がかち取った成果をどう守り抜くか |
【おすすめ】 池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家・平和活動家) 本の中から小さなタグボートが現れた。乗っているのは9条を手にした私たち、引っ張っているのは世界、行き先は戦争のない未来― 内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授) ウクライナ侵攻は日本の護憲派内部にも深刻な亀裂をもたらした。この不整合を直視することもまたわれわれの忌避できない責務だと思う。 宇都宮健児さん(日本弁護士連合会元会長) ロシアのウクライナ侵略に対し、9条護憲派はどのような立場をとるべきかを、明確に指し示す好著である。 |