本の特送便 梅書房 > > 明治維新の歴史 「脱封建革命」としての 幕末・維新
978-4-87498-739-1 明治維新の歴史 「脱封建革命」としての 幕末・維新 | ||
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【内容】 明治維新はいったいいつから始まり、いつ完成を見たのか? そしてその歴史的評価は? 「脱封建革命」によって、みごと近代化は果たしたものの、生み出したのは神権天皇の下、国民を「臣民」とする天皇制国家だった! 近代日本の出発点を「脱封建革命」と「近代天皇制国家の成立」に分けて捉え直した、明治維新史論の新視点を描く! |
【目次】 ■序章 混迷する明治維新論 作家たちの無責任な明治維新論 専門の研究者たちもまた 明治維新を二つの段階に分けてとらえる 第一段階「脱封建革命」 第二段階は「近代天皇制国家の成立」 ■Ⅰ 「尊王攘夷」思想はどのようにして形成されたか なぜ「尊王攘夷」思想から始めるのか 万葉集にみる「尊王」思想 本居宣長の『古事記』研究に基づく日本「神国」論 中国に対する宣長の異常な論難 中国の「文化的植民地」となっていた日本 「和歌論」から生まれた宣長のナショナリズム 「日本とはいかなる国か」を問いつづけた宣長 宣長にみる「攘夷」思想 国学と水戸学を結びつけた「神話史観」 「寛政の三奇人」にみる「尊王思想」 ■Ⅱ 「開国」の扉を開くまで ──ペリー来航から日米修好通商条約の締結まで 「開国」のもつ歴史的な意味 ペリー艦隊の与えた衝撃 日米和親条約の締結 ロシアとの友好と日ロ国境の画定 ハリス米総領事の来日 ハリスの下田滞在と日本人観察 幕府の「条約やむなし」と朝廷の拒否 日米修好通商条約の調印と開国 ■Ⅲ 恐怖・混沌・模索の七年間 ──「安政の大獄」から「下関戦争」まで 将軍跡継ぎ問題をめぐる抗争 井伊大老の恐怖政治「安政の大獄」 「桜田門外の変」と遣米使節による友好親善 外国人へのテロル「夷人斬り」 皇女和宮の降嫁とその代償 長州の「航海遠略策」と「坂下門外の変」 「雄藩」の藩政改革と「志士」たちの登場 島津久光の政治的登場と薩摩攘夷グループの壊滅 長州と土佐の攘夷派が占拠した京都 朝廷に屈した将軍の「攘夷」決行宣言 長州藩の外国船襲撃と薩英戦争 8・18クーデター──攘夷派、京都を追われる 雄藩藩主による「参与会議」の新設と崩壊 「池田屋の変」から「禁門の変」へ 四カ国艦隊に対する長州と幕府の二重の敗北 ■Ⅳ 「尊王攘夷」から「尊王倒幕」へ ──「第一次長州征討」から「薩長同盟」まで 第一次長州征討と幕府首脳の権威奪回の策動 勝海舟の人物と政治思想 海舟と西郷の出会い 長州に生まれた新たな政権 幕府の長州再征の決定と長州の藩政改革 「薩長同盟」の成立 ■Ⅴ 揺れる幕府と民衆反乱 ──「第二次長州征討」と将軍・慶喜の登場 第二次長州征討さなかの将軍・家茂の死 勝海舟による停戦交渉 フランスは幕府と、イギリスは薩長と 第二次長州征討が招いた打ちこわしの激発 外国貿易の光と影──絹糸と木綿糸 百姓一揆の実像を見る 将軍・慶喜が主導した幕府政治の改革 将軍・慶喜に敗北した雄藩「四侯会議」 ■Ⅵ 「大政奉還」から「王政復古」へ ──竜馬「船中八策」から「王政復古」クーデターまで 幕末の土佐藩と後藤象二郎 竜馬と象二郎の「船中八策」 「薩土盟約」の成立 土佐・山内豊信を感激させた「大政奉還」論 「大政奉還」を決断した将軍・慶喜 討幕の「密勅」とその目的 薩・長・芸「出兵同盟」の結成と宮廷クーデター計画 クーデターへの始動 クーデター計画の最後の仕上げ 「王政復古」クーデターのてんまつ 小御所会議から開戦までの二〇日間 ■Ⅶ 「脱封建革命」の達成 ──「戊辰戦争」から「西南戦争」まで 鳥羽・伏見の戦いで幕府軍はなぜ敗れたのか 将軍・慶喜の「不戦」の決断 江戸城の無血開城と幕府の消滅 奥羽越列藩同盟との戦い 「五箇条の誓文」から「政体書」へ 「版籍奉還」はなぜ実現したのか 「親兵」政府軍の創設と「廃藩置県」 身分制=士族特権の解消と徴兵制 岩倉使節団と地租改正、学制改革 征韓論による政府の大分裂──明治六年の政変 西郷はなぜ政界から立ち去ったのか 相次いだ士族反乱と封建制の終焉 ■終章 近代天皇制国家の成立 ──「五箇条の誓文」から「大日本帝国憲法」制定まで 新しい国家像の「心柱」 「天子様」の実在を伝えるキャンペーン 「一世一元」制への転換と「皇室の祝祭日」の制定 全国を踏破した明治天皇の地方巡幸 「大元帥」の誕生と「不敬罪」の新設 自由民権運動の憲法草案に見る天皇条項 民権運動家たちが天皇に託していた信頼と期待 天皇絶対権力の出現と民権運動の圧殺 伊藤博文が主導した帝国憲法制定 「脱封建革命」が生んだ「大日本帝国憲法」 |