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本の特送便 梅書房 > 沖縄戦75年 戦火の記憶を追う
978-4-87498-742-1 沖縄戦75年 戦火の記憶を追う 新製品
沖縄戦75年 戦火の記憶を追う
¥1,980   在庫有り
琉球新報社編集局/編著

高文研

2020年11月2日

沖縄/沖縄戦/歴史/戦争

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【内容】

さまざまな地域に記者が足を運び、多くの沖縄戦体験者の話に耳を傾け、紡いでくれた言葉や文字を記録する。織物を織るように証言を丹念に編むことで、多様な沖縄戦の姿が浮かび上がってくる。

前作『沖縄戦75年 戦禍を生き延びてきた人々』と合わせて100名を超える貴重な証言は、過酷な戦争体験に基づく平和への深い願いだ。

戦後75年の「沖縄戦報道」の集大成!


【目次】

◆プロローグ  沖縄戦75年 2020年

Ⅰ  「戦争死」に向き合う―沖縄戦75年追悼の内実

   ■住民虐殺=金城トミ子さん(88歳)
    *日本兵に壕追われ、暗闇の中逃げる
     斬られた子の腹から腸が…
    *戦争美化の肯定に危機感
     敵は日本兵だった
   ■「集団自決」(強制集団死)=大屋初子さん(84歳)
    *住民は死を望んでいなかった
     「国は殉国死と賛美」と識者は指摘
   ■収集遺骨の「転骨」=大城藤六さん(89歳)
    *“自分たち”で弔うと、集落で転骨に抵抗
     死後も国の支配に違和感
     国立墓苑へ各地から遺骨
   ■「平和の礎」の理念=高山朝光さん(85歳)
    *追悼式を慰霊から平和発信へ
     「礎」建立で不戦を誓う
   ■戦傷病者戦没者遺族等援護法(援護法)=石原絹子さん(83歳)
    *妹たちの生きた証しを残したい
     戸籍修正を国は認めず
   ■平和ガイド=森根昇さん(79歳)、照屋盛行さん(80歳)
    *皇民化教育の反省継ぐ
     戦争美化には史実で対抗
   ■平和教育=中村彩花さん(17歳)、諸見里真知さん(17歳)
    *学校では続く試行錯誤
     多忙な教師、体験者減少にどう対処


Ⅱ  首里城と第32軍司令部壕

  1.第32軍司令部壕―激戦招いた“負の遺産”
    *全長1キロ、首里城地下横断 学徒動員、24時間体制で構築
    *留魂壕-鉄血勤皇師範隊の拠点 動員された学徒226人戦死
    *首里城を標的、猛攻で壊滅状態
    *「戦争と平和を追体験できる場」 保存と公開求める声
    △識者談話/吉浜忍さん―南部撤退が住民を巻き込む
  2.戦火の首里城―地下に眠る32軍壕
   ■「沖縄新報」職員 許田 肇さん(96歳)
    *首里城がない
    *紙面の「戦果」と異なる現実、目疑う
    *迫る米軍、首里を逃れて南部へ
    *なぜ沖縄が戦場に……
   ■紅型作家 城間栄順さん(86歳)
    *司令部壕の枠板を小屋の柱に
    *父と共に紅型復活へ歩み
   ■鉄血勤皇師範隊 古堅実吉さん(90歳)
    *首里の城下で学ぶ高揚感は一転、軍作業へ
    *母を呼ぶ友の声、今も耳に
   ■血勤皇師範隊 故 金城福一郎さん
    *極限の体験、家族へ託す
    *息子ら「親父の戦争」配信
   ■一中鉄血勤皇隊 与座章健さん(91歳)
    *戦争に翻弄された記憶、今も鮮明に
    *重労働の日々に、多くの学友も失う
  3.第32軍司令部壕の保存、公開、活用に向けて
    △[特別評論]32軍壕公開の意義―「軍は住民守らぬ」の教訓継承
    △[単眼複眼]32軍壕保存・公開検討委員会
    *世論に押され知事決断 戦争と平和学ぶ貴重な場
    *32軍壕を平和学習の場に 牛島司令官の孫・貞満さん現場歩く
    *現場での公開を要望 32軍壕検討委設置、関係者ら歓迎の声
    △識者談話/新城俊昭さん―戦跡生かす平和学習を



Ⅲ  記者が歩く戦場の爪痕

   ◎特攻艇秘匿壕 北谷町
    *片道切符、悲痛さ込み上げ
   ◎クマヤーガマ 北谷町
    *米軍上陸まで数百人が避難
     10・10空襲で防空壕に整備
   ◎161・8高地陣地 中城村
    *激戦、米軍の南進に抵抗
     日本軍、動き監視し戦闘指揮
   ◎日本軍トーチカ 読谷村楚辺
    *海岸岩場に銃眼刻む
     米軍上陸の前に放棄
   ◎奉安殿・忠魂碑 沖縄市知花
    *皇民化教育の象徴
     中に御真影、通る時は最敬礼
   ◎前田高地 浦添市前田
    *険しい崖巡る激戦地
     住民の半数超が犠牲に
   ◎与那城監視哨跡 うるま市屋慶名
    *10代若者が24時間の監視任務
     10・10空襲を通報、今も残る弾痕
   ◎公益質屋跡、アハシャガマ 伊江村
    *壁の大穴が「激戦」を語る
     「集団自決」、慰霊の念やまず
   ◎伊江村民収容地跡 名護市久志
    *飢えと闘い帰郷待つ
     マラリアで亡くなった人も
   ◎コージガマ 恩納村
    *狭い空間に身を寄せ避難
     無抵抗の住民は命をつなぐ
   ◎名蔵白水の戦争遺跡群 石垣市
    *軍命による避難で住民犠牲に
     避難指定の山はマラリアまん延
   ◎ヌーザランミ特攻艇秘匿壕 宮古島市
    *兵士自らの「棺おけ」を格納
     米軍上陸に備え出撃訓練
   ◎ヌヌマチガマ 八重瀬町新城
    *全長500メートル、白梅学徒が傷病兵看護
     朝鮮人軍夫、「慰安婦」も
   ◎前川民間防空壕群 南城市玉城
    *住民が掘った約60基の防空壕
     沖縄戦の縮図、「集団自決」も
   ◎糸満市 山城壕
    *一家5人が生き埋めに
     国が整地、跡形もなく
   ■フォローアップ
    *戦跡の文化財指定1・9%、風化や資料不足が要因
    *調査の困難さ壁に 市町村、証言収集との両立課題
    △識者談話/吉浜忍さん―再調査し保存の議論する時期


Ⅳ   記事で繋ぐ現代と沖縄戦

   ■「自粛警察」戦前と酷似 牧師・平良修さん(88歳)
    *異なる行動許さぬ空気
    *軍国少年の記憶と重なる
   ■終わらぬ女性への性暴力、根底に軍隊の構造的問題
    *各配備地に慰安所
    *“新たな戦争”
    *氷山の一角
   ■沖縄戦証言に圧力――教訓継承を封じる動き
    *「震える少女」
    *座間味島「集団自決」
    △識者談話/安田浩一さん―沈黙強いる空気まん延


Ⅴ   戦後75年座談会 沖縄戦の継承を考える

   ◆戦禍の教訓、次世代へ
   *新型コロナの影響
    *沖縄戦75年の課題
    *追悼式や平和行政
    *第32軍壕の公開・保存
    [出席者]
     中山きくさん(県立第二高等女学校白梅同窓会会長)
     高山朝光さん(元知事公室長、沖縄ハワイ協会顧問)
     宜寿次政江さん(編集者)
     石川勇人さん(ピース・ブリッジ代表、沖縄国際大学4年生)
     島袋貞治さん=司会(琉球新報編集局社会部長)


Ⅵ   県民、読者と刻む沖縄戦

  1.壕の中で
    親川委代さん(85歳)/親川委代さん(85歳)/津波高徳さん(86歳)
    比嘉初枝さん(83歳)/古波鮫孝子さん(81歳)
  2.捕らわれた日
    比嘉由照さん(82歳)/大城 強さん(82歳)/安里祥徳さん(90歳)
    幸地賢造さん(84歳)/山城正常さん(86歳)
  3.収容所で
    岳原初子さん(86歳)/山入端立雄さん(85歳)/與儀喜省さん(101歳)
    豊永スミ子さん(81歳)/宮城定吉さん(85歳)/登川吉雄さん(89歳)
    金城潔さん(89歳)


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