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本の特送便 梅書房 > 増補改訂版 これだけは知っておきたい日本と韓国・朝鮮の歴史
978-4-87498-813-8 増補改訂版 これだけは知っておきたい日本と韓国・朝鮮の歴史
増補改訂版 これだけは知っておきたい日本と韓国・朝鮮の歴史
¥1,870   在庫有り
中塚明/著

高文研

2022年8月

人文/日本史/東アジア史/戦争/アジア・太平洋戦争


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【内容】

2002年に出版された本書は、日本と韓国・朝鮮の関係史をコンパクトにまとめた入門書としてロングセラーとなり、増刷を重ね(第12刷)、累計約3万部のロングセラーとなりました。本書が特に力を入れたのが、近代日本と朝鮮との関係です。

現在、日本と韓国の関係は「歴史認識」をめぐって、激しい衝突をくり返しています。本書は、両国の衝突の原因となっている「歴史認識」を解きほぐすための入門書として、明治政府が朝鮮半島をどのように侵略し、植民地支配したのか──その具体的事実を知ることを重点に置いて、古代から近現代まで17の項目を挙げました。


今回の増補改訂にあたって、大幅に加筆されたのが、「8 立ち上がる朝鮮 抗日のたたかい」です。日清戦争のきっかけをつくった「東学農民革命」に対して、日本軍が皆殺し作戦を展開したことを詳述しました。

歴史の教科書ではごくわずかな叙述しか見られませんが、日本軍最初のジェノサイド作戦として知っておくべき歴史事実です。

まずは過去に何があったのか、その歴史事実を知ることが互いの信頼関係を醸成する第一歩となることを願って、本書の増補改訂版を出版しました。


【目次】

第Ⅰ部 なぜ、いま「日本と韓国・朝鮮」なのか

 1 「韓国」「朝鮮」という呼び方
 2 日本にいちばん近くて「遠い国」
 3 韓国・朝鮮との関係を抜きには語れない日本の近・現代史
 4 なぜ「在日韓国・朝鮮人」がいるのか


第Ⅱ部 これだけは知っておきたい日本と韓国・朝鮮の関係

 1 現代に生きている古代の日本と朝鮮の関係
  ◆統一国家の成立と朝鮮蔑視観の萌芽
 2 日本への蒙古襲来と高麗の対モンゴル抵抗
  ◆三〇年もモンゴルに抵抗しつづけた高麗
 3 豊臣秀吉の朝鮮侵略
  ◆とぎれることのなかった朝鮮蔑視観
 4 「朝鮮は眠っていた」というのは本当か
  ◆大陸の影響を色濃く受けた朝鮮の歴史
 5 「征韓論」とその批判
 6 江華島事件
  ◆不平等条約「日朝修好条規」の中身
 7 日清戦争は「朝鮮独立」のための戦争か
  ◆日本軍の最初の武力行使は朝鮮王宮の占領
 8 立ち上がる朝鮮 抗日のたたかい
  ◆「緑豆」(ノクト)ってなんのこと?
  ◆「高敞」でなぜ「緑豆大賞」か?
  ◆一九八〇年代の民主化闘争と「東学」の復権
  ◆「東学」を〈朝鮮の歴史のなかで考える〉ことの大切さ
  ◆日本における東学農民戦争の研究の進展
  ◆東学とはなにか
  ◆日本人の歴史認識と東学農民革命
 9 日露戦争、そして朝鮮の植民地化へ
  ◆日露戦争の開戦はいつ?
  ◆英米に日本の韓国支配を認めさせる
  ◆バルチック艦隊の最後と「竹島」
 10 朝鮮での植民地化反対運動
 11 「韓国併合」
  ◆安重根による伊藤博文の狙撃
 12 三・一独立運動
  ◆堤岩里事件と〝朝鮮のジャンヌダルク〟柳寛順
  ◆三・一独立運動の「独立宣言」が問いかけているものは?
 13 日本の植民地支配は朝鮮の近代化を進めたのか
  ◆在日朝鮮人の飛躍的増加
 14 朝鮮支配と切り離せない「満州事変」
 15 侵略戦争の拡大と朝鮮人の「皇民化」
  ◆「創氏改名」の強制で起きた悲劇
 16 「敗戦」と「光復」
  ◆「敗戦」直後の朝鮮と南北分断
 17 朝鮮戦争と日本


第Ⅲ部 未来のために歴史を語り合おう

 日本では、なぜ古い朝鮮観をひきずっているのか
 日本の朝鮮支配を〝植民地支配〟と認めない日本政府
 歴史教育・歴史研究をふりかえって
 久米邦武事件と日本の歴史教育
 未来のために歴史を語り合おう
 未来を拓く日韓市民交流の道


あとがき

増補改訂版あとがき