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本の特送便 梅書房 > コスタリカ 「純粋な人生」と言いあう平和・環境・人権の先進国
978-4-87498-862-6 コスタリカ 「純粋な人生」と言いあう平和・環境・人権の先進国 新製品
コスタリカ 「純粋な人生」と言いあう平和・環境・人権の先進国
¥1,980   在庫有り
伊藤千尋/著

高文研

2023年11月

社会/社会学/海外社会事情


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【内容】

 
コスタリカを知れば希望が湧いてくる!

コスタリカは一つの国として平和のモデルを示した。軍隊を完全になくし、もめ事は武力や威嚇でなく穏やかな交渉で解決する。しかも一国のみの平和に甘んじるのでなく、世界に平和を輸出している。平和国家の具体的な見本だ。
 
平和は単なる理想ではない。平和は現実である。それを地で行くのがコスタリカだ。コスタリカが見本を示した非武装国家は、その後、パナマやハイチなどにも広がった。今や世界の20か国以上が軍隊を持たない。コスタリカが主導した国連核兵器禁止条約は、2021年に発効した。
 
本書は、中米の「小国」の選挙システムや憲法法廷、教育・医療制度、環境保護活動などを紹介しながら、自由と民主主義、人権「大国」で育まれる人びとの意識を探る。そして、平和を少しずつ目に見える形にしているコスタリカにならい、日本の憲法9条をただ持っているだけでなく、9条を活かして世界に平和を広める努力を提言する。

【目次】

序 章 知ってますか? 軍隊を持たない国

  *平和を創造する国
  *実現したカントの夢
  *兵舎を博物館にしよう
  *攻められない国づくり


第1章 平和、民主主義、人権大国

 1 純粋な人生~コスタリカとの出会い
  *あなたは大切な人だ
  *銃をとる国と鉛筆を持つ国
  *中米のスイス
  *優しさこそコスタリカのゆえん
  *大切でない人間は一人もいない
  *純粋な人生

 2 「平和の輸出」を実践
  *国連核兵器禁止条約を主導
  *積極的非武装中立宣言
  *ノーベル平和賞を受賞
  *平和の輸出
  *日本にふさわしい国際貢献
  *最も良い防衛手段は防衛手段を持たないこと
  *被爆国日本の役割
  *日本とコスタリカにノーベル平和賞を

 3 民主主義の現場を見る
  *「個人の平和」が原点
  *政治家を疑え
  *あけっぴろげな国会
  *子どもも法律を提案できる
  *国会議員は連続再選禁止
  *国会議員の半分が女性
  *子どもの模擬投票
  *子どもが選挙ボランティア
  *民主主義の五要素

 4 自立のための教育

  *兵士の数だけ教師をつくろう
  *教育の目標は本人が幸せであること
  *小学生も落第する
  *図書館は幸せへの道
  *一人ひとり違うことを理解する
  *刑務所が子ども博物館に
  *幼稚園から平和教育
  *国歌で称えるのは労働と平和

 5 小学生も違憲訴訟――人権国家
  *大学生が大統領を憲法違反で訴えて勝った
  *小学生も違憲訴訟する
  *愛される権利
  *憲法裁判所
  *もしもし憲法違反です
  *人権は守られなければならない
  *平和の権利
  *刑務所にホットライン


第2章 人間にも自然にも優しい環境と社会

 1 環境の平和
  *ナマケモノや幻の鳥に出会う
  *エコツーリズム発祥の地
  *平和から自然保護へ
  *大統領をやめ環境保護に
  *平和と空気を輸出する
  *自然エネルギー大国
  *原発など必要ない
  *世界初の気候変動目標

 2 北欧並みの社会保障
  *コロナとの闘い
  *現場を指揮した最前線の医師
  *中南米であげた最高の成果
  *医療は無料
  *社会保障で競い合う政党

 3 コーヒーが奏でた歴史
  *資源がなくて幸いだった
  *コーヒーがもたらした繁栄
  *自由を掲げる独裁者
  *平等な社会が根づく
  *小さな蚊になって

 4 みんなコスタリカを目指す
  *幸福度世界一
  *工業化がもたらす不平等
  *天国ではない
  *我々は存在する
  *たくましき女性たち
  *難民すべてを受け入れた
  *米国人も日本人も移住


第3章 もっと深く知ろう、コスタリカ

 1 軍隊を廃止した背景
  *武装蜂起
  *次々に約束破り
  *平和憲法の誕生
  *軍隊はクーデターのもと

 2 選挙最高裁判所は民主主義の砦
  *第四権力
  *デモの組織の仕方まで教育
  *民主主義の日

 3 国連平和大学で授業を受けた
  *世界50か国の学生が学ぶ
  *日本人の留学生
  *私が受けた授業

 4 憲法を活用する憲法法廷
  *国民が気軽に憲法を使う
  *訴えた最年少は4歳
  *図書館に飾ってあるようなものだった

 5 国立歴史博物館の展示から
  *我々を導く星
  *先住民とスペイン人の争い
  *自由主義と近代化
  *今日の問題を指摘


終 章 日本への教訓

  *日本をこんな国にしよう
  *攻められたらどうする
  *米国従属からの脱却
  *日本の裁判システムを変えよう
  *社会変革の方程式
  *九条の会
  *コスタリカと連携して


あとがき