本の特送便 梅書房 > > これが民主主義か? 辺野古新基地に“NO”の理由
978-4-87714-487-6 これが民主主義か? 辺野古新基地に“NO”の理由 | ||
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【内容】 2019年2月、沖縄県民は県民投票で「辺野古埋め立て❝NO❞」の民意を示しました。 しかし、国はその結果を一顧だにせず、辺野古の海への土砂投入を強行しつづけています。 これは、民主主義国の健全な姿と言えるでしょうか? 沖縄では、米軍関係の事件・事故が、沖縄戦の終結前後から今日までとぎれることなく発生してきましたが、そのたびに沖縄県民は抗議の意思を示してきました。 それでも国は、〈基地負担軽減〉や〈普天間の危険除去〉を言いながら、現実や歴史、法律さえねじ曲げ、時に沖縄への〈差別〉を助長し、強権までも発動して、〈辺野古新基地建設〉という新たな負担を押しつけようとしています。 〈国防〉の名の下に、沖縄の民意を押しつぶす政治が続いています。 それを止めるのが民主主義社会ではないでしょうか。 |
【目次】 ■新垣 毅 辺野古新基地建設を強行する安倍政権の異常な手法 全国世論/私人へのなりすまし/二枚舌/根幹を揺るがす事実/沖縄いじめの背景――北朝鮮・中国脅威論/責任の所在 ■稲嶺 進 ゆがめられる沖縄の自治沖縄予算を懐柔策に利用する日本政府 「独断」島袋市政への疑問/市民目線・公正・公平な組織をめざして/島袋前市長の「V字案」受け入れ/再編交付金がなくても必要な事業は実施できる/仲井眞知事が広めた誤解/2014年「平成の琉球処分」/2018年市長選での妨害/市長は「政治家」ではなく「行政の長」/人間が人間として扱われない植民地主義を終わらせたい/「地域力」で「中央」のいじめに対抗/沖縄戦、米占領期の人権否定の記憶 ■高里鈴代 日米同盟関係から生じる構造的性暴力 Ⅰ 紛争下における女性への暴力は戦争犯罪である/Ⅱ 沖縄の現実に引き戻された/Ⅲ 「沖縄・米兵による女性への性犯罪」年表が明らかにするもの/Ⅳ 性暴力の軽視と隠蔽で米軍駐留は保障される/Ⅴ 軍事基地の島からの脱却に、沈黙を越えよう ■高木吉朗 基地被害を下支えする日米地位協定の壁 1 はじめに/2 日米地位協定とは何か/3 地位協定の問題点①――国内法の不適用/4 地位協定の問題点②――日米合同委員会/5 おわりに――なぜ沖縄は地位協定改定を求めるのか ■新垣 毅 基地負担軽減は本当か 敵基地攻撃能力/沖縄の「負担」とは/高江のヘリパッド/基地の永久固定化/「沖縄の負担」とは/なぜ海兵隊は必要か/南西諸島への自衛隊配備/沖縄の訴え/日本国民の選択 ■宮城秋乃 汚された世界遺産候補地――北部訓練場返還地 国から国へ引き渡された返還地/次々と見つかる廃棄物や化学物質/軍事機能強化のための返還/ライナープレートの撤去事業/現訓練場内の軍事廃棄物/回収されずに森に残る不発弾/米軍の清掃活動とゴミの廃棄/返還後も訓練に使用している可能性と警察の捜査の限界/米軍基地は返還後も問題を残す ■木村草太 沖縄に対する差別と適正手続き――憲法の視点から はじめに/一 沖縄の歴史――琉球王国から辺野古問題へ/二 公共性の概念――差別の排除/三 閣議決定と住民投票――中央と地方の相剋/結論 沖縄問題-差別+適正手続き=? ■紙野健二 法治主義と地方自治をゆがめる辺野古新基地建設の強行 はじめに/1.法治主義と地方自治/2.辺野古問題の展開と焦点/3.私人なりすましの意義/むすび ■前川喜平 安倍政権が押しつけた歴史・公民教育――2つの沖縄教科書問題 はじめに/一 沖縄の歴史――琉球王国から辺野古問題へ/二 公共性の概念――差別の排除/三 閣議決定と住民投票――中央と地方の相剋/結論 沖縄問題-差別+適正手続き=? ■安田浩一 〝沖縄ヘイト〟 基地反対の民意へのバッシング 浸透するゆがんだ視線/報道の名を借りたデマの流布/〝基地反対運動は「外国人に支配」〟デマ/被害者へ向けられる〝自作自演〟の中傷/無視される沖縄の声、憎悪をけしかける政治家・著名人/「沖縄差別」という危機 ■新垣 毅 沖縄から日本の民主主義を問う――「復帰」に込めた理念と現状 日米の思惑/「沖縄処分」/建議書/日本復帰運動の変容/民族主義から憲法へ/「反戦復帰」の高まり/歴史認識の差/「屈辱の日」/植民地主義に抗する自己決定権 |