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本の特送便 梅書房 > 感染症に備える医療・公衆衛生
978-4-88037-731-5 感染症に備える医療・公衆衛生
感染症に備える医療・公衆衛生
¥1,540   在庫有り
コロナと自治体 2

長友薫輝/編著

自治体研究社

2021年11月

社会/政治/地方自治


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【内容】

いまこそ公的医療費抑制策の転換、公衆衛生体制の強化を図る必要がある。

政府は医療供給体制や公衆衛生体制を整備せず、抑制を主眼とした政策を継続してきた。その結果、コロナ感染拡大に各地域が対応できない状況となる。感染症に備えるには、公的医療費抑制策の転換、公衆衛生体制の強化を図る必要がある。本書はこの問題意識のもと、医療・公衆衛生政策の変遷、コロナ禍での各地域の病院、介護事業所、保健所などの対応と課題を紹介し、医療・公衆衛生体制の改善を提言する。


【目次】

はじめに 長友薫輝


第Ⅰ部 コロナ禍の医療・実態と今後

 1 コロナ禍で明らかになった地域医療の危機 長友薫輝
  はじめに
  1 いまも続く「薄氷を踏む状態」
  2 医療崩壊の原因
  3 公的医療費抑制策の継続
  4 地域医療構想の策定と推進
  5 公立・公的病院の再編
  6 公立・公的病院の再編・統合と地域の実態
  7 コロナ禍で再認識した公立・公的病院の役割
  8 地域医療構想の検証
  9 想定すべき事態とPDCAサイクル
  10  計画と変数
  11 地域医療構想による提供体制の再編
  12 「三位一体」の改革
  13 供給抑制策と新たな段階
  14 地域包括ケアシステムの構築と連動
  15 コロナ禍における評価・見直し

  おわりに〜公的医療費抑制策の転換へ〜


 2 地域住民のいのちを守る砦としての自治体病院に

 千葉県からの報告・新型コロナウイルス対応での自治体病院の役割
 
 発揮と課題も明らかに 長平 弘

  1 新自由主義の破綻が明らかに
  2 国家権力で公立・自治体病院の再編を加速した前安倍・管政権
  3 医療現場に矛盾広がる公立病院つぶし
  4 コロナ専門病院に特化した富山国保病院
  5 保健所の存在と役割発揮が大きな力に
  6 医療現場の思いと住民の願いが統廃合を押し返す力に
  7 PCR検査機器をいち早く導入、ドライブスルー検査態勢も整備した「いすみ医療センター」
  8 感染者は原則入院、コロナ在宅支援センター開設で重症化予防も
  9 医業収益減への国の支援策が緊急にもとめられている
  10 町民の世論と町議会が奮闘し国に意見書提出
  11 国の「公立病院改革」を先取りする千葉県政
  12 県民のいのちと健康を守る県への五大緊急提言と懇談
  13 医療提供体制の拡充で持続可能な地域づくりを


 3 新型コロナで鮮明になった医療・介護の現実 鈴木ひとみ

  1 徹底した感染対策
  2 欠かせないメンタルケア
  3 社会保障切り捨て、介護に大きなしわ寄せ
  4 地域医療崩壊の危機
  5 ワクチン接種の混乱が拍車を



第Ⅱ部 コロナ禍の公衆衛生・実態と今後

 4 新型コロナと日本の公衆衛生─その特徴と課題 松田亮三

  1 新興感染症としての新型コロナ感染症
  2 新興感染症への備えの枠組み
  3 持続可能な地方保健行政に向けて
  4 従来の枠を超えた医療提供
  5 コロナ禍が突きつけている3つの課題
  5 保健所の統廃合がもたらした現実と今後の課題 亀岡照子


 はじめに 第5波に4回目の緊急事態宣言─大阪では、「医療崩壊」が!

  1 「やってる感」だけの維新政治の大阪府と大阪市、カッパの松井、イソジン吉村
  2 新型コロナにおける保健師活動
  3 大阪市の公衆衛生行政は大きく後退─270万人に保健所はたった1か所に!
  4 地域保健法が保健所統廃合をもたらした
  5 保健所を守れ! の声、「保健所を守る大阪市民の会」の誕生
  6 雪印集団食中毒事件が発生!
  7 維新の市政は住民の命や健康より、人員削減と都構想─コロナ対策は後回し
  8 維新政治は研究所も統合し、独立行政法人化! 病院への補助金も次々削減、病院つぶしも
  9 医療崩壊は人災! 今こそ、いのちを守る医療を取り戻そう!
  10 予防活動が出来なくなった保健所・保健センターを充実させる闘いを!
  11 声を上げる保健師たち、闘えば必ず道は開かれる─大阪府職労の闘い


 6 コロナ禍で脆弱な県の人員体制が浮き彫りに

 職員を増やし、県民の命と健康を守れ 谷田 誠

  1 お盆も年末年始も休みなく職員が奮闘
  2 増え続けるPCR検査に全職員が協力して対応
  3 職員を減らしているようでは新たなウイルスが流行しても対応できない
  4 係員の月平均残業が100時間を超える職場も
  5 普段から余裕のある体制でなければ感染症対策はできない
  6 「プライベートを犠牲にせよと言わんばかりの現状」アンケートに深刻な声
  7 人員体制強化などを求め交渉し、職場の思いを訴え続けた
  8 知事部局は77人の職員定数増、保健所の保健師は7人増員
  9 全国の仲間とともに「国民のいのちと健康を守る」運動に参加
  10 県民の命と健康を守るため、職員が安心して働き続けられる職場環境が必要


資料

全国自治体の新型コロナウイルス感染症への施策(2020年7月~2021年10月)

あとがき 長友薫輝