本の特送便 梅書房 > > 保育・教育のDXが子育て、学校、地方自治を変える
978-4-88037-748-3 保育・教育のDXが子育て、学校、地方自治を変える | ||
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【内容】 デジタル改革が「こども」にも及び始めている。 本書では、 1.こども家庭庁の設置を前に、複数の行政組織や自治体の部局を超えて「こどものデータ」が連携・集積される構図とその意味すること 2.保護者と保育園をつなぐ保育支援システムによってこどものビッグデータがテック企業に集積される仕組みとその意味すること、 3.GIGAスクール構想の先ですすむ「教育DX」政策が公教育にもたらすものを整理する。 |
【目次】 Ⅰ 子どものデータ連携と行政組織における調整の強化 ─こども家庭庁新設の地方自治への影響─ ……………………… 稲葉一将 1 国家によって形成される「デジタル社会」の特徴 (1)「デジタル社会」が国家によって形成されることについて (2) 日本における「デジタル化」の特徴 2 子どもと行政に及ぶ「デジタル化」 (1)「重点計画」において示された「教育」と「こども」の「デジタル化」 (2) こどもに関する情報・データ連携副大臣プロジェクトチーム (3) こども家庭庁の設置とこども基本法の制定 (4) 教育データ利活用ロードマップ 3 転形期の子どもと行政 (1) 何が、どのように転形するのか (2) 地方自治との矛盾と保育や教育の専門性との矛盾 (3)「監視」の客体から主体形成へのもう一つの「転形」 Ⅱ 保育業務のSaaS 化とテック企業のデータ寡占 ─保育と一体で行われる子どもデータの収集─ ……………… 稲葉多喜生 はじめに 1 自治体業務のクラウド化が意味すること 2 なぜ進むSaaS 化 3 SaaS で保育の現場はどう変わるか 4 SaaS で行われる保育データ収集の意味すること 5 企業任せとなっている個人情報収集への「説明と合意」手続きの問題点 6 便利さの背後で進む、テック企業のデータ寡占化 7 子どものデータ連携で変わる保育 Ⅲ 教育DX が学びと学校を変える ……………………… 児美川孝一郎 1 教育政策の転換 ─「2020 年教育改革」から「Society 5.0 型教育改革」へ─ (1) 「2020 年教育改革」の失速 (2)「Society 5. 0 型教育改革」へ 2 「Society 5. 0 型教育改革」の構想─EdTech を通じた教育DX の実現へ─ (1) 経産省が主導する教育政策 (2) Society 5. 0 型教育とは (3) EdTech による教育改革へ 3 GIGA スクール構想とコロナ禍の教育政策─経産省と文科省の改革構想の分岐─ (1) GIGA スクール構想の出自 (2) コロナ禍における改革構想の分岐 (3) 急進派としての経産省の活動 (4) 漸進派に転じた文科省 4 官邸主導による政策の調整・統合─CSTI 教育・人材育成ワーキンググループ─ (1) 経産省、文科省それぞれの政策展開 (2) 官邸主導による調整・統合へ (3) 教育DX のゆくえ 5 教育DX は学びと学校をどう変えるか─溶けていく公教育─ (1) 教育DX が変える学びと学校 (2) 公教育の溶解と変質 |
【おすすめ】 こども家庭庁の設置を前に、複数の行政組織を超えて「こどもの個人情報」が収集・集積、“利活用”される仕組みが準備され、保育の現場ではこどもの情報がテック企業に集積されている。GIGAスクール構想の先ですすむ「教育DX」政策の動向をふくめ、デジタル化政策が子育てと公教育、地方自治にもたらすものとは? |