本の特送便 梅書房 > > 歴史に学ぶ生命の尊厳と人権
978-4-88037-777-3 歴史に学ぶ生命の尊厳と人権 | ||
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【内容】 「人権抑圧の実相」を歴史から学び、それに「抗う」術を考える 日本は第二次世界大戦で敗戦を迎え「平和国家」構築を目指したが、一方では旧家父長制の残滓を引きずり、社会の中で弱い立場に置かれた障がい者、子ども、女性、外国人(特に非正規滞在者)を差別的に扱ってきた。「人権抑圧の実相」を歴史から学び、それに「抗う」ためには何が必要なのかを読者とともに考える。 |
【目次】 はじめに 第1章 なぜ、生命の尊厳と人権を問うのか はじめに 1 原発問題から「人権」を考える 2 生命の尊厳とは何か (1) 死者との語らい (2) 尊厳と人権 (3) 未成熟で生まれる人間の子ども……本能の後退が社会的動物へと進化させた (4) 複雑な思考能力と優生学 (5) 人間の尊厳の要素としての人格 3 歴史から学ぶ人権 (1)日本初の機能性食品は「ヒロポン入り特攻チョコレート」 (2)日本政府は占領軍「慰安施設」を設置し女性の人権を蹂躙した おわりに……性の自己決定論を手がかりに生命の尊厳と人権を問う 第2章 国家権力の下で蹂躙された人々、特に女性への性暴力と人権を考える はじめに 1 戦後占領期、連合軍兵士に差し出された女性達がいた 2 朝鮮戦争を戦った日本人と性暴力 (1) 朝鮮戦争を戦った日本人 (2) 日本赤十字看護師の連合国軍キャンプ派遣と性暴力 3 従軍「慰安婦」問題と占領軍「慰安婦」問題の共通性に目を向けることの重要性 4 売買春における経済的誘導・社会文化的誘導から社会的強制を考える おわりに……性労働において性的自己決定権は行使されるのか 第3章 性暴力における戦時と平時の連続性 はじめに 1 一般売買春における経済的・文化的誘導の実態 2 売買春の非犯罪化の流れーーニュージーランド・モデルとスウェーデン・モデル (1) ニュージーランドの売春改革法2003(The Prostitution Reform Act 2003: PRA)の詳細 (2) スウェーデン・モデルの展望 おわりに…… 性的人格権の確立への視座 第4章 軍拡と社会保障 はじめに……20世紀の狂気「バターより大砲」から人類は何を学んだのか 1 社会は変われたのか……新たな冷戦か 2 自公政権の防衛力拡大路線は社会保障を蔑ろにした (1) 平和憲法を踏み躙る軍拡路線 (2) 安倍・菅政権の「自助・共助・公助」論から岸田政権の「自助・互助・共助・公助」論へ (3) 石破茂政権は岸田政権路線を引き継ぎ、軍事大国を目指す おわりに……バター=社会保障は人権である 第5章 マイナ保険証強制は、日本を監視国家にする はじめに 1 マイナンバー及びマイナンバーカードの法的根拠とマイナ保険証との関係 2 マイナ保険証使用の有無で一部負担の差別化……「法の下の平等」を侵害 3 皆保険体制崩壊の危機 4 在留カードとの一体化から見えてくる「マイナンバーカード」の恐るべき未来 おわりに……監視国家体制は資本主義に欠かせない 第6章 人権が尊重される多様性ある社会に向けて はじめに……人権を抑圧する社会「日本」の真実に目を向けよう 1 子ども・子育て支援のトラップ (1) 児童手当拡充の‟実像” (2) 子ども医療費無償化、国の制度として無償化を言うべき (3) 子ども3人以上扶養で高等教育無償化(大学無償化)は目玉戦略か? (4) 子ども・子育て「支援金制度」という名の「こども保険」構想の再来か 2 ジェンダー不平等の本質 3 多様な性自認や同性婚を認めていない 4 性別変更のハードルは高い 5 在留外国人を都合の良い労働力の補完としか考えていない 6 外国人に対する人権侵害…… 特にクルド人に対する偏見と差別 おわりに……平和・共生のため おわりに……亡き父との語らい |