本の特送便 梅書房 > > 学童集団疎開 受入れ地域から考える
9784000292085 学童集団疎開 受入れ地域から考える | ||
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【内容】 子どもたちの悲惨な戦争体験として語られてきた学童集団疎開。しかし、受入れ地域からはまた別の側面が見える。県別に割り当てられた四〇万人もの学童、決定から最初の受入れまでわずか一カ月余、宿舎や食糧の工面、激化する戦争と軍事施設までもの疎開…。埼玉県公立高校の郷土部の調査を契機に、地域全体が戦時体制に巻き込まれる状況を明らかにした、新たな観点からの学童疎開史。 |
【目次】 序 章 なぜ疎開受入れ地域に注目するか 第一章 学童疎開に到る道 1 疎開政策と東京都 2 割り当てられた側の事情 3 国土計画と疎開 第二章 決定から二カ月半での大移動―― 一九四四年六月末~九月 1 縁故か集団か,ただちに決断せよ 2 翻弄される受入れ県 3 公平性を最優先した埼玉県 第三章 遠足気分の出発,激化しゆく空襲―― 一九四四年九月~一九四五年三月 1 「適切ナラザル」宿舎 2 疎開地における教育 3 冬季対策 4 疎開地にしのびよる「戦争」 第四章 飢えの苦しみと敗戦,そして―― 一九四五年四月~戦後 1 疎開強化と学寮の再編成 2 重要機能を失った「重要都市」 3 地域社会戦時体制の確立 4 敗戦,そして引揚げ 終 章 戦争と地域社会 注 あとがき 主な参考文献 |