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9784000613316 最高裁に告ぐ | ||
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【内容】 ツイッターをやめるか、裁判官を辞めるか。 自らの関与しない訴訟記事を紹介したツイートが原因で、現職の判事が「分限裁判」(裁判官の懲戒などに関する裁判)にかけられ、最高裁判事と対峙することに―。前代未聞の事態の当事者となって体験したこと、そこから見つめ直した司法、そして社会の現実を、平易な筆致で綴る。 なぜSNSを続けるのか。どうして「白ブリーフ判事」と呼ばれるようになったのか。最高裁、そして裁判所の変質の背景には何があるのか。この時代に、裁判官に本当に期待されることとは何なのか…。 司法の未来を考えるために必読の書。 |
【目次】 プロローグ 第Ⅰ部 前史――私はいかにしてSNSを始めたのか 1 法律情報ポータルサイトを立ち上げる 2 SNS雑感――自分を「落とす」仕掛け 3 白ブリーフ判事と呼ばれるまで 4 二度目の厳重注意処分 5 ツイッターをやめるか,それとも,裁判官を辞めるか 6 ひとつの背景――裁判官訴追委員会の動き 第Ⅱ部 「分限裁判」とは何だったのか 1 そして,裁判が始まった 2 当事者となって知った手続保障の現実 一 漠然とした申立て 二 役割を放棄した最高裁 3 弁護団とともに審問期日へ 4 記者会見に臨む――「不意打ち」のあとで 5 全員一致の決定 6 分限決定を見る 一 不可思議な事実認定 二 ツイッターの特性に対する無理解 三 スルーされた「表現の自由」と「裁判官の独立」 四 「ちゃぶ台返し」の補足意見 7 非公開で行われた裁判 第Ⅲ部 変貌する最高裁,揺らぐ裁判所 1 続出していた不可思議な判決 2 静かに進行する最高裁判事の「王様」化 3 「王様」化をもたらす内部的要因 一 最高裁における憲法判断の手法 二 多忙ゆえの省略? 4 最高裁判事はどのように選ばれているか 5 「裁判官ピラミッド」で起きていること 6 監視・批判勢力はいま 第Ⅳ部 「司法の民主的コントロール」は可能か? 1 裁判所の組織防衛術 2 裁判官の「真の信頼」のために エピローグ 巻末資料 最高裁「岡口分限決定」全文(二〇一八(平成三〇)年一〇月一七日大法廷決定) |