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9784004317166 五日市憲法 | ||
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【内容】 一九六八年、東京都西多摩郡五日市町。この地に「開かずの蔵」と呼ばれる旧家の土蔵があった。そこで偶然見つかった紙綴りが、ひとりの学生を歴史家に変える。紙背から伝わる、自由民権の息吹と民主主義への熱き思い。起草者「千葉卓三郎」とは何者なのか?明治に生まれた民衆憲法の水脈をさぐる。 |
【目次】 はじめに 第一章 「開かずの蔵」からの発見 第一節 明治百年と色川ゼミ 一九六八年/バラ色論との対峙/開かずの蔵 第二節 自由民権の村・五日市 『利光鶴松翁手記』/勧能学校/深沢家の蔵書 第三節 憲法草案との出会い いよいよ土蔵の中へ/知らずに草案を手に取る/「日本帝国憲法」って何だ?/急転直下のテーマ変更 第四節 憲法草案を読み解く 墨書史料の状態/どれとも一致しない!/幻の草案が発見される/なぜ同じ土蔵の中に?/嚶鳴社草案との比較検討 第二章 五日市憲法とは何か 草案の概要 第一篇 国 帝 帝位相続/摂政官/国帝の権利 第二篇 公 法 国民の権利/地方自治/教育の自由 第三篇 立法権 民撰議院/元老議院/国会の職権/国会の開閉/国憲の改正 第四篇 行政権 第五篇 司法権 第三章 憲法の時代 第一節 憲法への道 憲法はどう受け止められたか/ヘボクレ書生の書上の理屈 第二節 民権結社の取り組み 結社の時代/国会期成同盟の呼びかけ/各地での起草の動き/容易ならざる起草作業 第三節 五日市の民権運動 五日市学芸講談会/五日市学術討論会/討論題集 第四章 千葉卓三郎探索の旅へ 第一節 卓三郎追跡 やり残した課題/雑文書に目を向けよ 第二節 戸籍を求めて 仙台へ/志波姫町へ/転籍先をたどる 第三節 子孫との対面がかなう そして,神戸/敏雄さんからの手紙/病室での対面 第四節 履歴書の真否 卓三郎の足跡/砂上の楼閣/履歴書の足跡をたどる 第五章 自由権下不羈郡浩然ノ気村貴重番智――千葉卓三郎の生涯 第一節 敗者の生きざま 生い立ち/敗北経験/故郷を出る 第二節 ペトル千葉として ニコライ堂での出会い/布教活動/明らかになる来歴/突然の変心/ラテン学校/初めて教壇に立つ/広通社 第三節 五日市へ 村は小なりといえども精神は大きく/民権教師として 第四節 五日市憲法の「法の精神」 逆境のなかでの起草作業/卓三郎死す/遺品の整理/浄書綴りのゆくえ/卓三郎の「法の精神」 終 章 五日市憲法のその後 「五日市憲法」命名のいきさつ/名称への批判/歴史の伏流にたどり着く むすびにかえて 参考文献 付録 五日市憲法草案 |
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