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9784004317890 奴隷船の世界史 | ||
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【内容】 その犠牲者は、一〇〇〇万人―四〇〇年にわたり大西洋上で繰り広げられた奴隷貿易の全貌が、歴史家たちの国境を越えた協力によって明らかになってきた。この「移動する監獄」で、奴隷はいかなる境遇に置かれたのか。奴隷貿易と奴隷制に立ちむかったのはどんな人たちか。闇に閉ざされた船底から、近代をとらえなおす。 |
【目次】 はじめに――ロビンソン・クルーソーの奴隷貿易 第1章 近代世界と奴隷貿易 一 奴隷制の世界史的意味――エリック・ウィリアムズの問い 二 奴隷貿易の歴史的起源 三 明らかになる四〇〇年の貿易実態――歴史学の新たな挑戦 四 アシエント奴隷貿易が意味するもの 第2章 奴隷船を動かした者たち 一 「移動する監獄」――奴隷船の構造と実態 二 奴隷となったアフリカ人たち――人身売買,中間航路,叛乱 三 船長と水夫 四 奴隷商人とエージェント――奴隷船を操る者たち 第3章 奴隷貿易廃止への道 一 サマーセット事件から始まる 二 アボリショニズムの展開――クウェイカー教徒とイギリス国教会福音主義派 三 奴隷貿易廃止キャンペーンと砂糖不買運動 四 ハイチの奴隷叛乱 五 イギリスの奴隷貿易廃止 六 在英黒人とシエラ・レオネ植民地 七 奴隷貿易の終焉 第4章 長き道のり――奴隷制廃止から現代へ 一 奴隷制廃止へ 二 奴隷から移民へ――一九世紀の人流大転換 三 おわりに あとがき 主要参考文献 |