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9784022619716 原発に挑んだ裁判官 | ||
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【内容】 元裁判官たちが自らかかわった原発訴訟について初めて語る。葛藤しながら下した判断の背景には何があったのか。3・11後、初の運転差止を命じた福井地裁の元裁判長の新証言も。『原発と裁判官』(平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)に大幅加筆。 |
【目次】 第1部 住民側、勝訴 “三・一一後” 「専門訴訟ではない。良識と理性の問題だ」 ―関西電力・大飯原発三、四号機訴訟 一審裁判長 樋口英明さんの証言 “三・一一前” 「真冬なのに体中から汗が噴き出した」 ―北陸電力・志賀原発二号機訴訟 一審裁判長 井戸謙一さんの証言 「国策でも遠慮するつもりはなかった」 ―動燃・もんじゅ訴訟 二審裁判長 川崎和夫さんの証言 第2部 葛藤する裁判官たち 科学技術論争の壁 「メルトダウンまで踏み込めなかった」 ―関西電力・高浜原発二号機訴訟 一審裁判長 海保寛さんの証言 証拠の壁 「強制力なければ、電力会社は情報を出さない」 ―東北電力・女川原発一・二号機訴訟 一審裁判長 塚原朋一さんの証言 経営判断の原則という壁 「東電のチェック体制を信頼しすぎた」 ―東京電力・福島第二原発三号機訴訟 二審裁判長 鬼頭季郎さんの証言 心理的重圧の壁 「だれしも人事でいじわるされたくはない」 ―東京電力・柏崎刈羽原発第一号機訴訟 一審裁判官 西野喜一さんの証言 第3部 変わらない司法、変わる司法 (最高裁「奥の院」で何が起こったのか 原発訴訟のゆくえ |
【おすすめ】 原発訴訟は住民側が連戦連敗。なぜ裁判所は原発を止められないのか。そんななか福井地裁の樋口英明裁判長は、3・11後に初めて住民勝訴の画期的な判決を書いた。福島第一原発事故から8年。原発訴訟を担当した裁判長や最高裁の内幕を知る人々の証言によって司法の可能性と限界に迫る。 |