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本の特送便 梅書房 > 枕草子のたくらみ 朝日選書
9784022630575 枕草子のたくらみ 朝日選書 うれすじ
枕草子のたくらみ 朝日選書
¥1,620   在庫有り
山本淳子/著
朝日新聞出版
2017年4月
新書・選書/選書・双書/朝日選書

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【内容】

平安に暮らす女房の視線で、その日常を明るく軽やかに描いた随筆として有名な『枕草子』。だが、作者・清少納言の執筆の真意は“お仕えする中宮定子の御ため”その一点にこそあった。生前は定子の心を慰めるために、死後にはその鎮魂のために思いを込めて―。定子の死後、その敵方であった藤原道長の権勢極まる世で、『枕草子』は潰されることなく、平安社会に流布した。果たしてこの事実は何を意味するのか。『枕草子』が平安社会を生き延びるために、清少納言が駆使した戦略とは?冒頭「春はあけぼの」に込められた、真実の思いとは?『枕草子』のまったく新しい扉が、ここに開かれる。

【目次】

序章 清少納言の企て
第一章 春は、あけぼの
第二章 新風・定子との出会い
第三章 笛は
第四章 貴公子伊周
第五章 季節に寄せる思い
第六章 変転
第七章 女房という生き方
第八章 政変の中で
第九章 人生の真実
第一〇章 復活
第一一章 男たち
第一二章 秘事
第一三章 漢学のときめき
第一四章 試練
第一五章 下衆とえせ者
第一六章 幸福の時
第一七章 心の傷口
第一八章 最後の姿
第一九章 鎮魂の枕草子
終章 よみがえる定子

【おすすめ】

藤原道長が恐れ、紫式部を苛立たせた書。それが随筆の傑作「枕草子」だ。権勢を極めてなお道長はなぜこの書を潰さなかったのか。冒頭「春はあけぼの」に秘められた清少納言の思いとは? あらゆる謎を解き明かす、全く新しい「枕草子」論。