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9784022737427 おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク | ||
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【内容】 インターネットやスマートフォンなどのモバイル機器、センサー技術、そしてAIの進化により、いわゆる「ビッグデータ」収集と分析の精度が格段に高まっている。もはや本格的な「ビッグデータ社会」が実現しつつあるのは確かだろう。だが、その進歩は明るい未来のみを見せてくれるものだろうか。その負の側面が、取り返しのつかないリスクにつながりやしないのか。本書では、ビッグデータを利活用した第三者(企業や政府など)による「プロファイリング(個人分析)」が憲法が定める人権を侵害、あるいは民主主義を歪める「おそろしさ」を指摘し、警鐘を鳴らす。そしてそれに対し、プライバシー権を中心とした法的議論の必要性を訴えるとともに、私たち一人ひとりが何をすればいいのか、考えを述べている。著者は慶應義塾大学法科大学院教授で、同法科大学院グローバル法研究所副所長。 |
【目次】 【第1章】おそろしいシナリオ 時代の主役の「裏の顔」 5つのシナリオから考える ノンフィクションになりつつある現在 おそろしくも素晴らしい 節度の基準としての憲法 【第2章】プライバシー権という「武器」 ビッグデータとは何か? ビッグデータ社会におけるプライバシー権の可能性 ビッグデータ社会におけるプライバシー権の限界 【第3章】「バーチャル・スラム」という恐怖 AIによる排除の連鎖 「個人化」の嘘/神格化されるアルゴリズム 憲法問題とは何か? 「すべて国民は、個人として尊重される」 「前近代」への逆行 【第4章】決めさせられる私 個別化広告の功罪 選択環境の「調律」 鳥かごのなかの「わたし」 操作的ネット広告への対抗 マイナポータルの闇 人生の絵筆をもつのは誰か 【第5章】民主主義の崩壊 より応答的な民主主義 「デイリー・ミー」を読む私 「他者」に出会う必要性 デジタル・ゲリマンダリングの闇 マーケティングされる選挙 「商品」としての政治家 【第6章】憲法からみるビッグデータの未来 なぜ、憲法論なのか 最高法規性が軽んじられた不幸 個人情報保護法の死文化 GDPRの先端的な規定 アメリカの方向性 憲法論の必要性 自己情報コントロール権を「鍛える」 心がまえとしての「個人主義」 本当におそれなければならないもの |
【おすすめ】 ビッグデータ、AI、シンギュラリティ────本格的なビッグデータ時代に突入する今、私たちは知らず知らずのうちになにか重要なものを失っているのではないだろうか?個人の能力や適性をビッグデータが「決めつけ」、いちど「評価」されると永遠に逃れられないリスクを社会はこのまま放っておいていいものだろうか? 個人情報の漏えいよりもむしろ恐ろしい、第三者による「プロファイリング(個人分析)」がもたらす人権侵害や憲法問題を、気鋭の憲法学者が徹底的に解き明かす。自己情報コントロール権を「鍛える」ために、一人ひとりが今なにをすべきかを詳述する、AI社会の“処方箋”的必読の書! |