本の特送便 梅書房 > > 東インド会社とアジアの海 講談社学術文庫
9784062924689 東インド会社とアジアの海 講談社学術文庫 | ||
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【内容】 一七世紀、さかんな交易活動で「世界の中心」となっていた喜望峰からインド、中国、長崎にいたる海域に、英、蘭、仏の東インド会社が進出した。茶や胡椒など多彩な商品でヨーロッパの市場を刺激し、近代の扉を開いてグローバル化の先駆けとなったのである。「史上初の株式会社」の興亡と、その二〇〇年間の世界の変貌を描く、シリーズ屈指の異色作! |
【目次】 第1章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海 第2章 東インド会社の誕生 第3章 東アジア海域の秩序と日本 第4章 ダイナミックな移動の時代 第5章 アジアの港町と商館 第6章 多彩な人々の生き方 第7章 東インド会社が運んだモノ 第8章 東インド会社の変質 第9章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容 |
【おすすめ】 近年ますます進展する世界の「グローバル化」は、いつ始まったのか。ひとつの大きな転機をもたらしたのが、17世紀のヨーロッパに相次いで誕生した「東インド会社」である。本書は、この「史上初の株式会社」の興亡を通して、世界が近代に向かって大きく変貌した200年を描きだす異色作である。 ヴァスコ・ダ・ガマの「インド発見」に始まった「ポルトガル海上帝国」に代わって、16世紀末から東インド航海で大きな富を得たのが、オランダとイギリスだった。喜望峰からインド、東南アジア、中国、長崎にいたる海域、すなわち「アジアの海」が、この時、世界の中心となり、人々の交流の舞台となったのである。 イェール大学の設立に大きく寄与したイギリス東インド会社マドラス総督、エリフ・イェールや、平戸の日蘭混血児で後にオランダ東インド会社バダヴィア首席商務員の妻となったコルネリアなど、数奇な運命をたどった人びと。綿織物や茶、胡椒など、ヨーロッパの市場を刺激し、近代の扉を開いたアジアの商品。そして、東インド会社がその歴史的役割を終えた時、世界はどのように変貌していたのか。 |