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本の特送便 梅書房 > 日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国
9784140884447 日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国
日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国
¥858   在庫有り
NHK出版新書 444

原朗/著

NHK出版

2014年10月

新書・選書/教養/NHK新書


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【内容】

朝鮮戦争は三度あった!
明治日本がおこなった日清・日露戦争の本質はどこにあるのか。ともに、朝鮮半島が戦場となり、戦争の目的も朝鮮の支配だったこの二つの戦争は「第一次・第二次朝鮮戦争」とも呼ぶべきものではなかったか――。日清・日露から第一次世界大戦まで、近代日本の戦争を朝鮮半島・中国との関係を中心に大胆に読み直す。現在まで引き続く日中韓の歴史問題の原点が理解できる一冊!


【目次】

序  章 近代日本の戦争について
第一章 日清戦争――「第一次朝鮮戦争」
第二章 日露戦争――「第二次朝鮮戦争」
第三章 韓国併合と対華二十一カ条要求
第四章 「世界大戦」――その影響
終  章 次の「世界大戦」――その予兆


【おすすめ】

 今年は、日本がはじめて行った対外戦争である日清戦争から120年、日露戦争からは110年になります。関連本が、数多く出版されていることからもわかるように、この2つの戦争にはいまだに多くの人びとの関心が集まるようです。
 この2つの戦争は、「日清」戦争、「日露」戦争と呼ばれているように、それぞれ日本と清の間の戦い、日本とロシアの間の戦いだったわけですが、実際に戦場となった場所の多くがじつは朝鮮半島で、戦争の目的も朝鮮支配をめぐるものだったことをご存じでしょうか。また日清戦争は日本のほうが朝鮮に積極的に入っていって起こった戦争でしたし、一説ではこの戦争で一番多く亡くなったのは朝鮮の人びとであったとも言われています。ですから、場合によっては、日清戦争を「第一次朝鮮戦争」、日露戦争を「第二次朝鮮戦争」としてとらえたほうが、この2つの戦争の「実態」を理解しやすいかもしれません。これが、本書のメッセージのひとつです。
 戦争の「名前」というのは、一般に、あとの時代になって付けられるものですが、いちどその「名前」が定着することによって、かえってその戦争の実態と私たちの認識のあいだに若干のズレが生じてくることがあります。この本では、こうした問題意識を持ちながら、日清・日露戦争から第一次世界大戦まで、近代日本が行った様々な戦争が、実際にはどのようなものだったのか、なるべく当時の人びとの視点に立って見ていきたいと思います。そして、これら戦争によって、日本と朝鮮半島・中国との軍事的・政治的な関係がその後どのように変わり、第二次世界大戦、さらに現代までどのような影響を及ぼしているのかついても考えていきます。
 戦争の本となると、年号や人の名前が多すぎて、途中で内容がよくわからなくなってくることがありますが、この本では、そうした要素が最低限にとどめて、大づかみでこの時代の歴史が理解できるように心がけました。やさしい文体で書かれているので、明治・大正・戦前までに日本についての入門書としてもおすすめです。ぜひご一読ください。
(NHK出版 伊藤周一朗)