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本の特送便 梅書房 > ふたご
9784163907147 ふたご 新製品
ふたご
¥1,566   在庫有り
藤崎彩織/著
文藝春秋
2017年10月
文芸/日本文学


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【内容】

彼は、わたしの人生の破壊者であり、創造者だった。異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。人気バンド「SEKAI NO OWARI」のSaori、初小説!

いつも一人ぼっちでピアノだけが友達だった中学生の夏子と、不良っぽく見えるけれども人一倍感受性の強い、高校生の月島。彼は自分たちのことを 「ふたごのようだと思っている」と言いますが、いつも滅茶苦茶な行動で夏子を困惑させ、夏子の友達と恋愛関係になり、夏子を苦しめます。 それでも月島に惹かれる夏子は、誘われるままにバンドに入り、彼の仲間と共同生活を行うことになるのですが……。 自分では何もできなかった少女が少年に導かれるままに成長し、自らの力で居場所を見つけようとする姿を描いた、感動の青春小説です。 構想から3年以上もの月日をかけて綴られました。 SEKAI NO OWARIのファンだけでなく、むしろ、彼らを知らなかった読者にこそ読んで頂きたい一冊になりました。



【おすすめ】

 彼は、私のことを「ふたごのようだと思っている」と言った。
 わたしは全然そんな風には思わない……。
 いっそのこと、本当にふたごのようであったら、こんな風にいつまでも一緒にはいなかったのだと思う。いや、はっきり言おう。わたしたちがふたごのような性格であったら、絶対に、一緒にいることが出来なかった。
 確かに、わたしは人生の大半を彼のそばで送ってきた。晴れた日も雨の日も、健やかな日も病める日も、富めるときも貧しきときも、確かに、わたしは彼のそばにいた。
 そしてその大半は、ほとんどメチャクチャに振り回された記憶ばかりだ。 (本文より)