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本の特送便 梅書房 > 晩鐘 上 文春文庫
9784167909192 晩鐘 上 文春文庫 うれすじ
晩鐘 上 文春文庫
¥648   在庫有り
佐藤愛子/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年9月
頁数・縦 218P 16cm
シリーズ名 晩鐘

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【内容】

「パパ、死んだよ、今」。娘・多恵からの電話に、作家・藤田杉は「ご苦労さん」と呟く。かつての夫・畑中辰彦との間に流れた歳月が終わった。共に文学を志し、十円の貸し借りから始まった付合い。借金まみれの人生を杉に背負わせた辰彦は結局、何者だったのか。九十歳を目前にした作家は、記憶を辿り、真実を求めて、ペンを執る。

【おすすめ】

老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報――それは青春の日々を共に過ごし、十五年間は夫であった畑中辰彦のものだった。
共に文学を志し、夫婦となり、離婚の後は背負わずともよい辰彦の借金を抱え、必死に働き生きた杉は、思う……。

あの歳月はいったい何だったのか?
私は辰彦にとってどういう存在だったのか?

杉は戦前・戦中・そして戦後のさまざまな出来事を回想しながら、辰彦は何者であったのかと繰り返し問い、「わからない」その人間像をあらためて模索する。

『戦いすんで日が暮れて』『血脈』の系譜に連なる、かつて夫であった男と過ぎし日々を透徹した筆で描く、佐藤愛子畢生の傑作長編小説。