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9784330790176 散歩本を散歩する | ||
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【内容】 『散歩の達人』の人気連載が単行本化!古今東西の「散歩本」の舞台を無類の散歩好き・東京好きの著者が歩いた、45冊のイラスト付き町案内。 |
【目次】 Ⅰ 水の都 東京 川辺の酒問屋街 幸田 文『ふるさと隅田川』 モヤにけむる夢の浮橋 鈴木理生『江戸の橋』 川底に村が眠る大河 竹内正浩『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩』 “昭和広重”の鳥瞰図 村松 昭『多摩川散策絵図』 いつの時代も娯楽の水辺 陣内秀信+法政大学陣内研究室『水の都市 江戸・東京』 水の都・東京の記録 幸田露伴「水の東京」 Ⅱ 江戸の面影 TOKYOワンダーランド 江戸いろは会『「江戸」を歩く』 「目黒白金図」を歩く 池波正太郎『江戸切絵図散歩』 ある噺家の思い出の江戸 三遊亭圓生『江戸散歩 上・下』 花見の名所のいま・むかし 江國 滋『絵本・落語風土記』 絵図を手引きに中山道へ 今井金吾『新装版 今昔中山道独案内』 江戸時代の迷い子探し 長谷川渓石 画/進士慶幹・花咲一男 注解『江戸東京実見画録』 百兵衛さんがいた路地 安藤鶴夫『わが落語鑑賞』 東京一の眺望の変容 芳賀ひらく『デジタル鳥瞰 江戸の崖 東京の崖』 古い宿場の裏町で 岩本素白『東海道品川宿―岩本素白随筆集』 坂の名も江戸っ子気質 横関英一『江戸の坂 東京の坂(全)』 コラム 日本のまち並みに思うこと Ⅲ 明治、大正、昭和をたどる 神社の裏手の坂道 永井荷風『日和下駄 一名 東京散策記』 善福寺川の二人 井伏鱒二『荻窪風土記』 ふだんどおりの怪異 内田百閒「東京日記」 山の手のお屋敷町の記憶 新井 巌『番町麴町「幻の文人町」を歩 く』 ボクの(ワタシの)桃源郷 新潮社 編/東京国立博物館 監修『こんなに面白い東京国立博物館』 明治建築にチョコッと潜入 穂積和夫『絵で見る 明治の東京』 平和になった自殺の名所 今 和次郎『考現学入門』 昭和五年の地図を片手に 赤岩州五/原田 弘・井口悦男 監修『銀座 歴史散歩地図 ―明治・大正・昭和』 Ⅳ 東京生まれの東京育ち 歌舞伎とSFの幻影風景 木村荘八『新編 東京繁昌記』 隠者がつくった浅草絵図 荒俣 宏『大都会隠居術』 パリのブルヴァール歩き 滝田ゆう『下駄の向くまま 新東京百景』 裸女像のミステリー 小沢信男『東京の人に送る恋文』 酉の市へ裏道散歩 小沢昭一『ぼくの浅草案内』 「一つ目小町」の華やぎ 種村季弘『江戸東京《奇想》徘徊記』 “亀有年代記”のその後 秋本 治『両さんと歩く下町』 純正な一徹者の町 川本三郎『ちょっとそこまで』 Ⅴ 小さな旅 東京の西の端をさまよう つげ義春『新版 貧困旅行記』 町に残る“パリー”の時代 若菜晃子『徒歩旅行』 シャトーに見る夢のあと 財団法人日本ナショナルトラスト 監修『日本近代化遺産を歩く』 日本版ソングラインをゆく 今尾恵介『鉄道唱歌と地図でたどる あの駅この街』 スイス青年の「わが町」 ニコラ・ブーヴィエ『ブーヴィエの世界』 所要時間二分の単線 長谷川 裕・村上 健『怪しい駅 懐かしい駅 東京近郊駅前旅行』 足袋とフライの城下町 安西水丸『ちいさな城下町』 Ⅵ 味な散歩 いとしい食べ物の由来 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』 石臼組の居つく酒場 太田和彦『銀座の酒場を歩く』 地下街で「時間くぐり」 坂崎重盛『東京煮込み横丁評判記』 王さまの一日ゴホービ 『東京渋カフェ地図』 元場末のレストラン 辻 征夫「池袋 土曜の午後」 味わい深いごちそう 平松洋子『焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き』 |
【おすすめ】 四年ちかくにわたる月一度の散歩の記録である。ふだんはひとり散歩だが、月一度にはお伴がいた。 いや、こちらがお伴で、ご主人さまについて歩いた。幸田露伴、その娘の文、永井荷風、井伏鱒二、内田 百閒……。なんとスゴイ人たちではないか。三遊亭圓生、小沢昭一、安藤鶴夫、滝田ゆう、江國滋……。 甘いも酸いもかみわけたアッパレな大人たちだ。種村季弘、坂崎重盛、川本三郎、平松洋子……。三年 会わなくても、会ったとたんにいつもどおりになる。 その人とともに、その人たちの歩いたところが散歩になった。(中略)お伴をしたおかげで、まるきり 気づかなった世界と生きた関係ができたような気がする。 (「あとがき」より) |