本の特送便 梅書房 > > 希望のディアスポラ 移民・難民をめぐる政治史
9784393333778 希望のディアスポラ 移民・難民をめぐる政治史 | ||
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【内容】 人口減少が進む日本の外国人労働者。欧米と中東における移民と難民。人間の越境の歴史は、現代社会とどう関わっているのか。パレスチナ/イスラエル研究者であり、原発事故の避難者でもある著者が、「国家」「民族」「よそ者」の既成概念に揺さぶりをかける骨太の論考。 |
【目次】 序章 第Ⅰ部 第1章 ディアスポラ元年としての明治維新、そして今 はじめに 1 明治維新と建国記念日 2 スポーツと国家 3 移民労働を認めない国の外国人労働者移民 4 難民鎖国ニッポン 5 ディアスポラの思想へ おわりに 第2章 「棄民」か「棄国」か――出ニッポンの今・昔 はじめに 1 「外こもり」 2 「棄国」 3 原発棄国 4 「棄民」か「棄国」か おわりに 第3章 ポストコロニアリズムは終わったのか? はじめに 1 植民地支配/植民地主義/ポスト植民地主義 2 ポストコロニアリズム論の登場 3 熱い議論の時代 4 そして失速 おわりに 第4章 「美しい国」の移民政策 はじめに 1 二人の首相の日本論 2 日本人が発明した? 3 「頭のいい国」の現実 4 人口減少社会の労働力 5 とうとう労働市場の開放? 6 生身の人間の移動と社会変容 おわりに 第Ⅱ部 第5章 アメリカ合衆国とヨーロッパ諸国の「自国第一主義」 ――移民に依存しながら移民を否定する二律背反の歴史 はじめに 1 「ラテンアメリカ」と「アングロアメリカ」の境界線って? 2 合衆国によるメキシコ侵略の歴史 3 移民の歴史と「不法移民」の発生 4 イギリスのアイルランド「植民地」からの移民 5 フランスとドイツ:外国人労働者政策から移民の統合へ 6 反移民、反難民への退潮 おわりに 第6章 現代の移民・難民の排斥と古代・中世のディアスポラ ――「ヨーロッパ」と「中東」の分断はいつ起きたのか はじめに 1 地中海を中心に置いて地図を見直す 2 「一神教」と分断されたアブラハムの身体 3 「ユダヤ・ディアスポラ」とは何か? 4 シオニズム思想とディアスポラ主義 5 「地中海人」ジャック・デリダと「辺境」としてのヨーロッパ 6 アラブ・イスラーム世界がギリシャ古典を翻訳した おわりに 第7章 パレスチナ人ディアスポラとクルド人ディアスポラ ――中東分割で離散と対立を強いられた民族 はじめに 1 多国間植民地クルディスタン 2 クルド人ディアスポラ 3 オスマン帝国崩壊時に起きた分割 4 パレスチナの分断の起源と日本の関与 5 イスラエル建国とパレスチナ人の故郷喪失 6 パレスチナとクルドのディアスポラとナショナリズム おわりに 第8章 労働経済から見たイスラエルとパレスチナ ――労働機会を求める人、労働力を求める社会 はじめに 1 被占領地のパレスチナ人がイスラエルで労働をする現状 2 労働シオニストの入植村「キブツ」の理念と現実 3 一九四八年建国後イスラエルと中東・ロシア・エチオピアからのユダヤ人移民 4 一九六七年第三次中東戦争による西岸・ガザ地区の占領 5 一九八七年インティファーダの勃発と一九九三年オスロ和平合意 6 外国人労働者の急増と多文化主義への反発 おわりに 終章 ディアスポラとジェンダーをめぐって はじめに 1 「移民社会」の到来? 2 資本主義とジェンダー 3 国民国家とジェンダー 4 ディアスポラとジェンダー 5 竹村和子さんの問題提起 おわりに あとがき 参考文献一覧 |