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本の特送便 梅書房 > 「資質・能力」と学びのメカニズム
9784491033631 「資質・能力」と学びのメカニズム
「資質・能力」と学びのメカニズム
¥1,998   在庫有り
奈須正裕/著
東洋館出版社
2017年5月
教育/学校・学級経営/指導要領・解説


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【内容】

中央教育審議会キーマン・奈須正裕教授が
新学習指導要領を徹底的に読み解く―。

平成29年3月に告示された新学習指導要領における重要な主題は「資質・能力」です。つまりそれは、教育に関する主要な問いを「何を知っているか」から「何ができるか」、より詳しくいえば「どのような問題解決を現に成し遂げるか」へと転換させるものです。その意味を理解するためには、これまでの世界各国を巡る「資質・能力」論の動向、産業社会から知識基盤社会への移行との関わり、そして何よりも、「そもそも子供はどのように学ぶのか?」という学びのメカニズムについての知見が必要不可欠です。


そこを立脚点にすると、今こそ教科の本質を問い「見方・考え方」を整理するべき理由や、「主体的・対話的で深い学び」が特定の型にはめた学習法であってはならない理由がより一層納得できるでしょう。


本書では5つの切り口から、新学習指導要領を体系的に読み解きます。

Ⅰ 育成を目指す「資質・能力」
Ⅱ 知識基盤社会の到来
Ⅲ 社会に開かれた教育課程
Ⅳ 各教科等の特質に応じた「見方・考え方」
Ⅴ 主体的・対話的で深い学び

新学習指導要領の実際を、ひとつのストーリーとして詳細に語る解説書は、本書がオンリーワンです。未来を担う子供たちを優れた問題解決者とするために、日々がんばっている全ての先生方に捧げます。


【目次】

まえがき

今後の学習指導要領改訂スケジュール

第1章 子供の視点に立って教育課程を編む
 学習指導要領と教師の日常
 なぜ一〇か月に渡って教科等別の部会が立ち上げられなかったのか

第2章 資質・能力を基盤とした教育
 資質・能力を巡る国内外の動向
 内容と資質・能力の関係
 コンピテンスという思想
 質の高い問題解決の実行を支えるトータルな学力
 転移への過剰な期待は誤りである
 非認知的能力の重要性と育成可能性
 マインドセットとメタ学習

第3章 知識基盤と社会に開かれた教育
 農業社会から産業社会へ
 産業社会から知識基盤社会へ
 社会に開かれた教育課程

第4章 各教科等の特質に応じた「見方・考え方」
 日常の生活経験だけでは到達しがたい科学的認識の深まり
 「見方・考え方」の角度から教科を眺め直す

第5章 主体的で対話的で深い学びの実現
 アクティブ・ラーニングという言葉
 主体的・対話的で深い学びを実現する三つのポイント
 有意味学習
 オーセンティックな学習
 明示的な指導
 資質・能力が兼ね備えるべき汎用性の正体

引用・参考文献

あとがき

著者紹介

【おすすめ】

こんな疑問をもっている方にオススメ!

Q 日本の学校はこれから、どんな役割を果たせばいいのでしょう?
Q 今改訂にまつわる議論は、どんな感じで進んだのですか?
Q 「B問題」の正解率はどうしたら上げることができますか?
Q これからの社会では、本当に機械が仕事を奪っていくのでしょうか?
Q だとしたらこれから必要な人材とはどのような人のこと?
Q 「見方・考え方」というのはそもそも、どういったことを指していますか?
Q なぜ、学習指導要領ではアクティブ・ラーニングという言葉が用いられなかったのですか?
Q 「主体的な」学びと言うと漠然としているのですが、それは何をもたらすのですか?
Q 「対話」していると、授業には無関係なギモンなどが出てくることもありますが?
Q 「深い」学びをするのに、授業の時数を増やさなくて平気ですか?…etc