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本の特送便 梅書房 > 貧困クライシス 国民総「最底辺」社会
9784620324067 貧困クライシス 国民総「最底辺」社会
貧困クライシス 国民総「最底辺」社会
¥972   在庫有り
藤田孝典/著

毎日新聞出版
2017年3月
教養/ノンフィクション/社会問題


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【内容】

貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」がある。肉体・生命維持で精一杯の極限状況を「絶対的貧困」と呼ぶ。日本では、健康で文化的、そして人間らしい生活ができないような状況、いわゆる「相対的貧困」が全世代で広がり続けているのだ。


【目次】

第1章 若者の貧困
 支援を訴えたら「お前は貧乏じゃない」とバッシングされた女子高生
 絶対的貧困と相対的貧困 ほか

第2章 中年の貧困
 健康ポリスが魔女狩りする。人工透析患者は“自己責任”
 健康格差は日本の時限爆弾 ほか

第3章 女性の貧困
 高度成長期からずっと女性は「貧困」だった
 事例1 両親ネグレクトのもとで育った17歳、勤労女子高生の未来 ほか

第4章 老人の貧困
 事例1 公園に置き去りにされた認知症の男性、「山田太郎」と名づけられ施設へ
 老人ポストの衝撃 ほか

第5章 貧困ニッポンを生きる―社会と個人ができる最善策
 知るだけでも安心できる 知識編
 今、変わらないと問題は解決しない 意識改革編



【おすすめ】

全国民に問う。

「貧困は自己責任だから、助けなくていい」のか?

日本では貧困が広がり続けている。それも驚くほど速いスピードで。気づいたら身近に迫っていて、身動きができなくなっているかもしれない。

これまでも私は、「下流老人」や「貧困世代」という言葉で警鐘を鳴らしてきている。
本書では、そんな拡大し続ける貧困について、全世代を網羅して見ていく。

もはや高齢者も若者も子どもも、そして男性も女性も貧困に苦しんでいる。いまだかつてこのような時代はなかったはずだ。
東南アジアにはスラムで生活して路上で寝ている子もいる、日本はまだ豊かである、といった論には異議を唱えたい。

本書でも詳述するが、貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」があり、路上で寝なければならないような壮絶な貧困は絶対的貧困と呼ぶ。

日本では、健康で文化的、そして人間らしい生活ができないようなもの、いわゆる相対的貧困が拡大しているのだ。

「今は貧しいけれど地道に働いていれば、幸せな老後が待っている」という希望を失った社会は、絶対的貧困ではないけれども、常に「貧困クライシス」にさらされ、極めてストレスフルだと私は考える。

幸い、ほっとプラスには年間約500件を超える相談があり、支援者である私たちは、極めて貧困が見えやすい位置にいる。見えてきた貧困を少しでも社会に伝え、多くの人とクライシスを共有していきたい。そして、早めに貧困に気づき、対処できる力を養っていただきたいと切に願う。

本書を通じて、日本が生涯貧困に至った背景と実態をつまびらかにし、起死回生の道を多くの読者と模索したい。