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9784620324067 貧困クライシス 国民総「最底辺」社会 | ||
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【内容】 貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」がある。肉体・生命維持で精一杯の極限状況を「絶対的貧困」と呼ぶ。日本では、健康で文化的、そして人間らしい生活ができないような状況、いわゆる「相対的貧困」が全世代で広がり続けているのだ。 |
【目次】 第1章 若者の貧困 支援を訴えたら「お前は貧乏じゃない」とバッシングされた女子高生 絶対的貧困と相対的貧困 ほか 第2章 中年の貧困 健康ポリスが魔女狩りする。人工透析患者は“自己責任” 健康格差は日本の時限爆弾 ほか 第3章 女性の貧困 高度成長期からずっと女性は「貧困」だった 事例1 両親ネグレクトのもとで育った17歳、勤労女子高生の未来 ほか 第4章 老人の貧困 事例1 公園に置き去りにされた認知症の男性、「山田太郎」と名づけられ施設へ 老人ポストの衝撃 ほか 第5章 貧困ニッポンを生きる―社会と個人ができる最善策 知るだけでも安心できる 知識編 今、変わらないと問題は解決しない 意識改革編 |
【おすすめ】 全国民に問う。 「貧困は自己責任だから、助けなくていい」のか? 日本では貧困が広がり続けている。それも驚くほど速いスピードで。気づいたら身近に迫っていて、身動きができなくなっているかもしれない。 これまでも私は、「下流老人」や「貧困世代」という言葉で警鐘を鳴らしてきている。 本書では、そんな拡大し続ける貧困について、全世代を網羅して見ていく。 もはや高齢者も若者も子どもも、そして男性も女性も貧困に苦しんでいる。いまだかつてこのような時代はなかったはずだ。 東南アジアにはスラムで生活して路上で寝ている子もいる、日本はまだ豊かである、といった論には異議を唱えたい。 本書でも詳述するが、貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」があり、路上で寝なければならないような壮絶な貧困は絶対的貧困と呼ぶ。 日本では、健康で文化的、そして人間らしい生活ができないようなもの、いわゆる相対的貧困が拡大しているのだ。 「今は貧しいけれど地道に働いていれば、幸せな老後が待っている」という希望を失った社会は、絶対的貧困ではないけれども、常に「貧困クライシス」にさらされ、極めてストレスフルだと私は考える。 幸い、ほっとプラスには年間約500件を超える相談があり、支援者である私たちは、極めて貧困が見えやすい位置にいる。見えてきた貧困を少しでも社会に伝え、多くの人とクライシスを共有していきたい。そして、早めに貧困に気づき、対処できる力を養っていただきたいと切に願う。 本書を通じて、日本が生涯貧困に至った背景と実態をつまびらかにし、起死回生の道を多くの読者と模索したい。 |