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9784634151383 肉食の社会史 | ||
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【内容】 人間は、動物を殺して食べることに、いつから「うしろめたさ」を抱いてきたのか、それともそれは後世の〈文化〉なのか。難問のひとつがここにある。 日本人は、殺生禁断と言われて、一般的には肉食は禁じられてきたと考えられている。しかし、仏教伝来までは、どうだったのであろうか。それ以後も、鷹狩りや肉を口にしたとの記述が見られるが、庶民も同じように口にしなかったのか。これまでの、「穢れ」からくる肉食の実態に迫る好著。 |
【目次】 はじめに 第一章 禁欲から禁忌へ 1 肉食は禁じられたか 2 食す国の肉食 3 肉食忌避への諸段階 4 自己卓越化と肉食 第二章 肉食の実態 1 天皇の肉食 2 摂関家の肉食 3 侍の肉食 4 精進の拡大 5 薬食いをめぐって 第三章 家畜は不浄か 1 六畜の行方 2 牛と中世人の諸関係 3 聖なるアイコン 4 鶏と中世人 第四章 殺生・肉食の正当化 1 専修念仏と肉食 2 殺生・肉食をめぐる質疑応答 3 その後の殺生・肉食をめぐる思想 4 殺生正当化言説の出現 第五章 諏訪信仰と殺生・肉食 1 諏訪信仰と殺生・肉食の正当化 2 なぜ諏訪社は分祀されたのか 3 狩猟神事の正当化 4 「諏方の勘文」の成立 第六章 武士の覇権と殺生・肉食 1 鎌倉武士の転機 2 獲物はいつ変化したか 3 狩猟・肉食の階層差 4 新たな天下と狩猟・肉食 おわりに |