本の特送便 梅書房 > > 戦争裁判と平和憲法 戦争をしない/させないために
9784750348834 戦争裁判と平和憲法 戦争をしない/させないために | ||
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【内容】 憲法9条になぜこだわるべきか、本書を読めば、腑に落ちる。 (小林節/憲法学者) 東京大空襲裁判弁護団副団長などを務める著者が、これまで闘ってきた戦争裁判の経験を踏まえ、新安保法制の成立を梃子に改憲へと突き進む政権の動きに抗して綴る論考。平和憲法を堅持するコスタリカの政策に学びつつ、戦争のない世界をめざし訴える。 |
【目次】 第Ⅰ部 もう戦争はいやだ 第1章 はじめに 一、三つの壮絶な戦争の体験 1、軍隊での被害体験 猪熊得郎 2、空襲での被害体験 渡辺紘子 3、従軍慰安婦の被害体験 二、平和と憲法の危機 第2章 私の「戦争と平和」 一、東京大空襲と広島の原爆 1、東京大空襲と原爆のこと 2、心の深くにひびき続ける詩や映画 二、戦争裁判を担当する弁護士に 1、司法の嵐に 2、はじめての戦争裁判・市民平和訴訟に 3、中国戦後補償弁護団に 4、従軍慰安婦に関するマスコミ攻撃に抗して 5、コスタリカに学び平和を作る会を 6、東京大空襲裁判を 7、空襲被害者援護の立法運動を 8、安倍政権の憲法破壊に対する闘い 第3章「もう戦争はいやだ」――戦争裁判と平和憲法 一、対内的戦後補償裁判 1、東京大空襲裁判 2、裁判の結果 3、立法運動 4、沖縄地上戦裁判 5、原爆裁判 二、対外的戦後補償裁判 1、加害責任がある対外的な戦後補償裁判 2、中国人強制連行・強制労働訴訟 3、関釜裁判――国の損害賠償を認めた初めての判決 4、重慶裁判 三、自衛隊の海外派遣派兵戦争裁判 1、はじめに 2、二つのイラクへの海外派遣・派兵戦争裁判について 第Ⅱ部 戦争をさせないために 第4章 安保法制違憲訴訟裁判 一、はじめに 1、解釈改憲の閣議決定と新安保法制の国会成立について 2、なぜ私たちは「安保法制違憲訴訟」を提起したのか 3、法的構成 4、第1回口頭弁論期日について 5、私自身が調べまとめてみたこと 二、憲法9条の解釈の歴史的変遷と具体的事実 1、憲法9条の制定の経緯 2、憲法9条と集団的自衛権行使の歴史 3、自衛隊が行使できる「自衛権」は、あくまで「個別的自衛権」 三、憲法破壊の安保法制の国会審議 1、ポツダム宣言も知らずに国家主権・国民主権を投げうつ 2、武力行使の3要件と専守防衛 3、憲法学者3氏の安保法制違憲論 4、審議を重ねれば重ねるほど矛盾 5、国民や政治家の反対意見が増加 6、衆議院で強行採決 7、参議院での審議で増々の矛盾 8、12万人の国会前の反対行動に 9、元最高裁長官の山口繁氏も違憲判断 10、立法事実がないことが増々明らかに 11、参院での採決をめぐっての国会の混乱 12、異常な与党の参院での強行採決 13、9月19日を絶対に忘れない 14、その後、説明は一切なし 四、戦争法の殺し殺される危険性 1、はじめに 2、国会審議の中で 3、違憲性違法性は明白 五、安保法制制定以降、その実施による重大な権利侵害 1、安保関連法に基づく「米艦防護」などの新任務 2、今までと違って何ができるようになったか 3、自衛隊の軍事行動 六、自衛隊の実態と変遷 1、自衛隊の実態と先制攻撃敵基地攻撃能力の変遷 2、自衛隊の現在の兵力及び装備 3、2015年ガイドライン改訂による防衛政策の転換 4、自衛隊装備の変貌 5、自衛隊訓練の変貌 七、南スーダン、イラク派遣の日報問題 1、はじめに 2、南スーダン日報問題 3、イラク日報問題 4、両方の問題が本件裁判に投げかけたこと 第5章 世界史の中で考える 一、戦争の違法性 1、戦争違法性の流れ、国際連盟と国際連合 2、戦略爆撃の規制、民間無差別爆撃の禁止 3、平和地域共同体 4、核兵器禁止条約が国連で採択 5、平和を実現するために積極的行動をとること 6、北東アジアの平和 二、コスタリカの積極的平和主義 1、コスタリカの憲法 2、コスタリカの平和をつくる教育 三、平和と国連と子ども 第6章 私たちは今なにをしなければならないのか 一、今年の憲法記念日 1、施行72年集会に6万5000人 2、20年改憲施行変わらず首相、改憲派集会で明言 3、「令和」祝賀ムード識者危うさ指摘 二、民主主義・立憲主義と日本型ナチズムの到来と野党共闘 1、はじめに 2、ワイマール憲法崩壊の歴史的事実 3、安倍政権との対比 4、静かなファシズムの足音 5、ナチズムの政治論 6、政治的共同、市民連合 7、若者・青年層の問題 8、過去の分析、教訓、そして未来 9、司法とマスコミの急激な変容 10、ファシズムを支えたのは誰だったか 11、人間の尊厳は不可侵である 三、戦争前夜に――もはや知らない・関心がないは許されない 1、『小さいおうち』から 2、今何をすべきか、何をしなければならないか 四、安倍改憲阻止にむけて おわりに |