本の特送便 梅書房 > > 東ドイツ“性”教育史 性をめぐる状況と「生物」教授プラン
9784780309317 東ドイツ“性”教育史 性をめぐる状況と「生物」教授プラン | ||
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【内容】 敗戦直後、ソ連占領下における赤軍兵士によるレイプと中絶・性病の蔓延。社会主義学校への転換と社会主義的人格を目指す教育。「快楽」としての性や同性愛の位置づけとAIDS問題。DDR(東ドイツ)における性をめぐる状況の変化と性教育の歩みを、中心的な教科である「生物」教科書と教授プランの分析を通して描き出す。SED(ドイツ社会主義統一党)支配の下、限界はありながらも、セクシュアリティと性教育の局面において社会主義的民主主義を求める闘い“進歩的な性教育、ホモセクシュアル運動など”が、SEDの独裁体制を平和裏に打倒する上で果たした役割を評価する著者の東ドイツという国家像に迫る試み。 |
【目次】 第1部 ソ連占領期から59年までの生物教授プランの変遷と性教育 1946年ソ連占領地区教授プランと1947年教授プラン 1950年代前半における生物教授プランの変化 1955・56年生物教授プラン案とそれをめぐる論争 1959年教授プラン基本構想案をめぐる論争と1959年教授プラン 第2部 1960年代における性教育の発展と生物教授プラン 60年代における性教育の発展とその特徴 1968年生物教授プランと教科書 第3部 1980年代におけるセクシュアリティをめぐる状況と生物教授プラン セクシュアリティと性教育をめぐる80年代の状況 80年代半ばにおける生物教授プランをめぐる議論 1989年生物教授プランと教科書の特徴と問題点 |
【おすすめ】 ソ連占領下の混乱から社会主義教育の時代、統一前の変化など、性教育教科書と指導計画の研究から東ドイツ社会を描き出す労作。 |