本の特送便 梅書房 > > 政治介入されるテレビ 武器としての放送法
9784787234575 政治介入されるテレビ 武器としての放送法 | ||
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【内容】 放送を取り戻すために!NHKで取材と経営に関わり放送倫理・番組向上機構で放送の自律に携わった著者が、放送局の間隙を突いて規制を強めてきた政府の歴史を解説し、「放送法は規制の根拠ではなく、放送の自由を保障するものだ」「放送法を知ることが介入に対抗する出発点だ」と訴える。 |
【目次】 はじめに 第1章 官邸の強化と無知な放送局 1 強まる官邸主導の情報発信 2 番組への行政指導 第2章 放送法を知ろう 1 放送法は何のために 2 番組資料と放送局 3 異様な免許制度 第3章 政府の番組への関与 1 郵政省の解釈変更 2 放送局は行政指導に無抵抗 3 繰り返される法規制の動きとふらつく放送局 4 行政指導への批判 第4章 放送局の自律機能 1 放送番組審議会 2 放送番組審議会議事録の問題 3 放送番組審議会議事録は非公開 第5章 自律のためのBPO 1 外圧から生まれたBPO 2 各国の放送規制 第6章 放送局を支える制作会社 1 関西テレビ『発掘!あるある大事典』報告書から 2 BPO決定からみえる制作体制 第7章 自由を守るために 1 取材源の秘匿 2 自律しよう 資料 1 行政指導一覧 2 放送法改正の流れ 3 放送法の関連条項 おわりに |
【おすすめ】 放送局の法的な根拠である放送法は、戦前・戦中の戦意高揚の手段として機能したという過ちを繰り返さないという痛切な反省をもとに、政府の放送番組への介入を防ぐために制定されている。 しかし、「やらせ」や「捏造」という番組の問題に対して政府からの「行政指導」が強まり、放送局の経営陣は外圧への抵抗もしないまま、介入がますます日常化し、情報を統制する姿勢を見せている。 NHKで取材に活躍してBPO(放送倫理・番組向上機構)で放送の自由のために貢献してきた著者が、「番組の問題性と政府の介入は別だ」と、30年間の放送局と行政とのせめぎ合いをわかりやすく解説しながら、憲法と同じように国や政府に「放送の自由を守る」ことを義務付けている放送法を基礎にした「放送の自由」を訴える。 |