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9784845115686 パワハラ 不当解雇 尊厳を回復し、解雇を高くつかせる闘い方 | ||
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【内容】 “幸せではなかったが、不幸ではなかった”パワハラと闘い、解雇を撤回させた女性たち。闘い続け自分を変えていった働く者の記録! |
【目次】 ◆主な目次 はじめに――増え続けているパワハラ・不当解雇 第1章 解雇された労働者を独りにさせない 1 だまし討ちの雇い止め 2 和解退職で折れた心 第2章 職場で孤立させるパワハラに耐えて 1 すべての労働裁判勝利で解雇撤回──それが始まりだった 2 ブログ問題で解雇撤回──振り出しに 3 復職を待ち受けていたパワハラ 4 裏目に出たブログ裁判 5 要求貫徹の和解と尊厳の回復 第3章 和解という名の金銭解雇に抗して 1 改良区経理への疑問を口にして懲戒解雇 2 労組活動と裁判闘争とを結合する闘い 3 和解という名の金銭解雇 4 弱点を攻める 5 昇格・昇給で復職──一二〇%の勝利 第4章 「民主的」保育園で労組潰し・退職強要・解雇 1 園長と娘によるパワハラ、退職強要 2 異常・執拗なパワハラの末に解雇 3 たんぽぽ保育園との闘い 第5章 支援組織づくり・闘う福保労組へ 1 支援組織づくりで市民と連携 2 福保労、自前の闘いへ 終章――「幸せではなかったが、不幸ではなかった」 |
【おすすめ】 誠実に働いてきた人生を傷つけられ、執拗に繰り返されるパワハラと闘い、解雇を撤回させた女性たち。 人と人のつながりのなかで支えられ、闘い続け自分を変えていった働く者の記録! ◆「はじめに」より 不当解雇との闘いの目的が解雇撤回にあることは言うまでもないが、最も大事なことは解雇された労働者の尊厳の回復にある。 雇用者が挙げる解雇理由は、あることないことではなく、ないことないことのウソ八百、いかに無能で低劣人間かを並べ立てる。 それは、パワハラにも増して解雇された者の人格と誠実に働いてきた人生を傷付け、尊厳をズタズタにし、トラウマに陥らせることも少なくない。 尊厳回復のためには解雇理由撤回が、言い換えれば解雇撤回と復職が不可欠である。 解雇無効の判決でも、解雇理由が退けられているとは限らない。 「和解」という名の金銭解雇は、なにがしかの和解金で解雇を受け入れさせるもので、解雇理由が撤回されないままの場合が多い。 労働者の希望で退職する場合でも、解雇撤回、解雇理由撤回が不可欠である。 それによって、労働者の尊厳を回復させることができる。 それだけでない。解雇撤回とは、働いていない期間の賃金その他の全額を雇用者に支払わせることである。 これに弁護士費用、裁判経費など加えれば、不当解雇ほど雇用者にとって高くつくものはない。 労働者をないがしろにした権力的雇用者に、それを体験させ、解雇濫用に歯止めを掛けることになる。 労働組合と労働者の権利が年々弱まっている状況と、それが司法にも反映されて、不当解雇との闘いに立ち上がる労働者は多くない。 その闘いは労働組合などの集会で報告されるが、その場限りに終わって、経験が意識的に蓄積されてきたとは言えない。 闘いの経験は、一般化も理論化もされず、いまなお個別に、手探りで闘われている。 本書で紹介する四件の闘いは、解雇された人が女性ということ以外に共通性はない。 職種も違い、正規、非正規と雇用条件が異なるし、雇用者も解雇理由もそれぞれ、闘い方も違う。 ところが、それらをつなぐと、一般化できるパワハラ・不当解雇との闘い方、不当解雇を撤回させて労働者の尊厳を回復し、不当解雇を高くつかせる闘い方になることに気付いた。 この経験を広く知らせたいと考え始めた。 |