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本の特送便 梅書房 > 法廷で裁かれる沖縄戦 初めて問う日本軍の国家賠償責任 訴状編
9784874985922 法廷で裁かれる沖縄戦 初めて問う日本軍の国家賠償責任 訴状編
法廷で裁かれる沖縄戦 初めて問う日本軍の国家賠償責任 訴状編
¥5,400   在庫有り
瑞慶山茂/編著
出版社名 高文研
出版年月 2016年4月
頁数・縦 550P 21cm

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【内容】

沖縄戦被害の国家賠償責任を問う!住民の4人に1人が亡くなった沖縄戦。その沖縄戦を遂行した国を被告に、沖縄戦民間被害者が初めて提訴した国家賠償訴訟の全貌を「訴状」で明らかにする。

【目次】

◆はじめに
1 戦死者の弔いと恒久平和のために
2 沖縄戦被害者、初めての国家賠償訴訟
3 戦争被害は最大の基本的人権の侵害
4 国家賠償訴訟提起の歴史的意義
5 私がこの訴訟にかかわることになった経緯
6 本書の執筆・編集・出版について

解説「沖縄戦」被害・国家賠償訴訟の概要
 *原告79名の氏名
 *請求の内容 
 *「沖縄戦」に至る歴史的事実経過―沖縄戦における日米英軍の加害行為の立証
 *日米英軍の加害行為の類型
 *原告らの被害の立証
 *法的主張の概略
 *被告国の反論の概要
 *被告国の反論に対する原告の反論の概要
 *国体護持(天皇制護持)
 *沖縄10・10大空襲
 *「沖縄戦」被害の顕著な特徴と多岐にわたる被害類型
 *原告らの受けた多岐にわたる被害類型(法的主張と請求の根拠)
 *原告らが罹患した外傷性精神障害の症状の種類
 *被告国の公式文書でも認めた日本軍の残虐非道行為の数々
 *地上戦中心の沖縄戦被害と本土の各空襲被害との相違点
 *憲法で定める法の下の平等原則違反
 *軍隊・軍人の国民保護義務違反
 *日本軍の国内法上の「戦争犯罪行為」
 *アメリカ軍の国際法上の戦争犯罪



訴 状「沖縄戦」被害・謝罪及び損害賠償請求事件 

 訴状 詳細もくじ

 ■訴訟の目的・謝罪と償いと平和を求めて
 ■本件訴訟の法的構成(要約)
 ■請求の趣旨
 ■請求の原因

第1章 原告らの本件被害と請求額
第2章 「沖縄戦」に至る歴史的事実経過
第3章 「沖縄戦」民間人被害の特徴・実態と全容
第4章 「沖縄戦」被害の特徴と多岐な被害類型
第5章 米軍の軍事行動における国際法違反
第6章 沖縄戦被害者への援護行政・救済運動
第7章 被告国の法的責任(その1)―国民保護義務違反による不法行為責任
第8章 被告国の法的責任(その2)―公法上の危険責任
第9章 被告国の法的責任(その3)―立法の不作為責任
第10章 沖縄戦被害に「戦争被害受忍論」は通用するのか
終章 「平和の礎」に込められた沖縄県民の優しさと憂い

結び 真実の究明を―沖縄戦の死者を歴史の闇に葬ってはならない

 ・謝罪文
 ・原告目録
 ・原告代理人目録
 ・原告各人の被害内容と被害類型



◆特別寄稿①
 
 沖縄戦被害と国家賠償責任    西埜 章

 Ⅰ 沖縄戦被害の諸相
 Ⅱ 被告国の国家責任否定の論拠
 Ⅲ 沖縄戦被害と国家責任
 Ⅳ 公法上の危険責任論

◆特別寄稿②

 沖縄戦のトラウマ(心の傷)と精神被害   蟻塚 亮二

 1 はじめに
 2 PTSDなどの発症を高めた要因
 3 沖縄戦を体験された方たちの診察から
 4 トラウマを受けて否定的認知―『まちかんてぃ!』から
 5 高齢者に対して戦争記憶が与える影響
 6 終わりに
 

【資料編】
・訴訟経過一覧表
・提出証拠等一覧
・用語解説

【おすすめ】

 ポツダム宣言受諾、アジア太平洋戦争の終結にあたり日本政府は、「終戦の詔書」と一体となる内閣告諭で「戦死者、戦災者ノ遺族及傷痍軍人ノ援護」を約束した。
 しかし日本政府は軍人・軍属中心の援護を行い一般民間戦災者の援護はしてこなかった。

 2012年8月15日、沖縄戦民間被害者が謝罪と償いと平和を求めて、初めて国家損害賠償請求を提訴。
 日米軍の加害行為の種類・実態、79名の原告の一般住民戦争被害の詳細な実態、PTSDなど精神被害の実態、アメリカ軍の国際法違反の実態、さらに戦争被害受忍論・国家無答責論・除斥期間論に対する総合的批判など、膨大・綿密な【訴状】からその主張を明らかにする。