本の特送便 梅書房 > > 法廷で裁かれる沖縄戦 初めて問う日本軍の国家賠償責任 訴状編
9784874985922 法廷で裁かれる沖縄戦 初めて問う日本軍の国家賠償責任 訴状編 | ||
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【内容】 沖縄戦被害の国家賠償責任を問う!住民の4人に1人が亡くなった沖縄戦。その沖縄戦を遂行した国を被告に、沖縄戦民間被害者が初めて提訴した国家賠償訴訟の全貌を「訴状」で明らかにする。 |
【目次】 ◆はじめに 1 戦死者の弔いと恒久平和のために 2 沖縄戦被害者、初めての国家賠償訴訟 3 戦争被害は最大の基本的人権の侵害 4 国家賠償訴訟提起の歴史的意義 5 私がこの訴訟にかかわることになった経緯 6 本書の執筆・編集・出版について 解説「沖縄戦」被害・国家賠償訴訟の概要 *原告79名の氏名 *請求の内容 *「沖縄戦」に至る歴史的事実経過―沖縄戦における日米英軍の加害行為の立証 *日米英軍の加害行為の類型 *原告らの被害の立証 *法的主張の概略 *被告国の反論の概要 *被告国の反論に対する原告の反論の概要 *国体護持(天皇制護持) *沖縄10・10大空襲 *「沖縄戦」被害の顕著な特徴と多岐にわたる被害類型 *原告らの受けた多岐にわたる被害類型(法的主張と請求の根拠) *原告らが罹患した外傷性精神障害の症状の種類 *被告国の公式文書でも認めた日本軍の残虐非道行為の数々 *地上戦中心の沖縄戦被害と本土の各空襲被害との相違点 *憲法で定める法の下の平等原則違反 *軍隊・軍人の国民保護義務違反 *日本軍の国内法上の「戦争犯罪行為」 *アメリカ軍の国際法上の戦争犯罪 訴 状「沖縄戦」被害・謝罪及び損害賠償請求事件 訴状 詳細もくじ ■訴訟の目的・謝罪と償いと平和を求めて ■本件訴訟の法的構成(要約) ■請求の趣旨 ■請求の原因 第1章 原告らの本件被害と請求額 第2章 「沖縄戦」に至る歴史的事実経過 第3章 「沖縄戦」民間人被害の特徴・実態と全容 第4章 「沖縄戦」被害の特徴と多岐な被害類型 第5章 米軍の軍事行動における国際法違反 第6章 沖縄戦被害者への援護行政・救済運動 第7章 被告国の法的責任(その1)―国民保護義務違反による不法行為責任 第8章 被告国の法的責任(その2)―公法上の危険責任 第9章 被告国の法的責任(その3)―立法の不作為責任 第10章 沖縄戦被害に「戦争被害受忍論」は通用するのか 終章 「平和の礎」に込められた沖縄県民の優しさと憂い 結び 真実の究明を―沖縄戦の死者を歴史の闇に葬ってはならない ・謝罪文 ・原告目録 ・原告代理人目録 ・原告各人の被害内容と被害類型 ◆特別寄稿① 沖縄戦被害と国家賠償責任 西埜 章 Ⅰ 沖縄戦被害の諸相 Ⅱ 被告国の国家責任否定の論拠 Ⅲ 沖縄戦被害と国家責任 Ⅳ 公法上の危険責任論 ◆特別寄稿② 沖縄戦のトラウマ(心の傷)と精神被害 蟻塚 亮二 1 はじめに 2 PTSDなどの発症を高めた要因 3 沖縄戦を体験された方たちの診察から 4 トラウマを受けて否定的認知―『まちかんてぃ!』から 5 高齢者に対して戦争記憶が与える影響 6 終わりに 【資料編】 ・訴訟経過一覧表 ・提出証拠等一覧 ・用語解説 |
【おすすめ】 ポツダム宣言受諾、アジア太平洋戦争の終結にあたり日本政府は、「終戦の詔書」と一体となる内閣告諭で「戦死者、戦災者ノ遺族及傷痍軍人ノ援護」を約束した。 しかし日本政府は軍人・軍属中心の援護を行い一般民間戦災者の援護はしてこなかった。 2012年8月15日、沖縄戦民間被害者が謝罪と償いと平和を求めて、初めて国家損害賠償請求を提訴。 日米軍の加害行為の種類・実態、79名の原告の一般住民戦争被害の詳細な実態、PTSDなど精神被害の実態、アメリカ軍の国際法違反の実態、さらに戦争被害受忍論・国家無答責論・除斥期間論に対する総合的批判など、膨大・綿密な【訴状】からその主張を明らかにする。 |