本の特送便 梅書房 > > 日中戦争全史 上 対華21カ条要求〈1915年〉から南京占領〈1937年〉まで
9784874986240 日中戦争全史 上 対華21カ条要求〈1915年〉から南京占領〈1937年〉まで | ||
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【内容】 日中全面戦争とはどのような戦争だったのか? 1937(昭和12年)年の盧溝橋事件から始まった日中全面戦争は、41(昭和16年)年に始まったアジア太平洋戦争の中に包摂され、“主戦場”は太平洋戦域に移ったという認識が定着している。 しかし、多くの日本人は、中国大陸には宣戦布告もせずに百万の軍隊を送り込み、長期にわたる無差別戦略爆撃、国際法違反の生物兵器や毒ガス兵器を用いた化学戦を繰り広げた歴史事実を知らず、41年の対英米戦争が始まって以降の中国戦線への認識が欠落している。 本書の特徴は、これまでの歴史書にない海軍の謀略、宣戦布告無しの爆撃など海軍の動きを克明に記述。日中全面戦争とアジア太平洋戦争を関連づけて全体像を描くために、日中戦争研究の第一人者である著者が10年を費やし描いた労作である。 日中戦争80年の節目の今年、ぜひ読んでもらいた日中戦争全史! |
【目次】 序章 戦争には「前史」と「前夜」がある Ⅰ 日本はいつから満州事変・日中戦争への道を歩みはじめたのか Ⅱ 日本軍は「満州」で何をおこなったのか Ⅲ 日中戦争はどのように準備されたか Ⅳ 日中戦争はどのように始まったか |
【おすすめ】 本書(上巻)の大きな特徴は、従来、日中戦争を主導したのは日本陸軍であったという「陸軍悪玉説」を覆した点にあります。 中国に対する侵略戦争(山東出兵・張作霖爆殺・満州事変など)を仕掛け、泥沼の日中戦争を主導したのは陸軍であったという「定説」に対して、著者は盧溝橋事件を奇貨として、日本海軍が戦火を上海に飛び火させるために仕掛けた謀略・大山事件、つづいて宣戦布告なしに南京渡洋爆撃を行った事実に着目、満州事変以降、莫大な臨時軍事費を獲得した陸軍同様、自らの軍備拡張をもくろんで中国侵略の先頭に立ったのは日本海軍であることを実証しました。 そして、日本海軍は日中戦争を、対米戦争を念頭に置いて、軍備拡張のための予算獲得、長距離爆撃機やゼロ戦を開発するための絶好の実戦訓練の場としたことです。 この事実を、南京事件をはじめとする日中戦争の諸相を長年研究してきた著者が、日本・中国・欧米の史料を駆使して明らかにしたのが本書です。 |