本の特送便 梅書房 > > これだけは知っておきたい 沖縄フェイク(偽)の見破り方
9784874986363 これだけは知っておきたい 沖縄フェイク(偽)の見破り方 | ||
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【内容】 『これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地』に続く第2弾! 米軍専用施設の70・4%が集中する沖縄。繰り返される事故や不祥事によって、負担は減るどころか増える一方。更に、ネット上には沖縄に対する心ないデマ・誹謗中傷が流布され続けている――。 地元紙琉球新報社は、沖縄基地をめぐる虚構、虚像に対し、ひとつひとつ反証し、事実を実証してきました。 ●基地がなくなると沖縄経済は成り立たないのか ●海兵隊は抑止力になっているのか ●知っていますか米軍基地施設・米軍のこと ●基地返還や新基地建設のこと知ってますか? これらの疑問や知ってほしいことを36項目を挙げて事実と証拠をもって、反論、実証します。 手を変え品を変えて流されるフェイクの実態を、東京MXテレビの番組「ニュース女子」で検証。 |
【目次】 ■はじめに――偽ニュースの時代に真実を 1 検証―「ニュース女子」は何を伝えたのか デマ、誹謗中傷で沖縄への偏見をあおるもの 2 基地がなくなると沖縄経済は成り立たないのか *沖縄振興予算は基地負担の見返りか? =他道府県と同様の総額/根拠ない「基地見返り論」 *沖縄は国から予算をもらいすぎなのか? =経済好調/沖縄予算を上回る国税徴収額 *沖縄は基地で食べているのか? =跡地の経済効果28倍/基地は発展の足かせに *基地あるから振興資金が多いのか? =他県と違う一括計上/復帰後、全国家予算の0・4% *沖縄は基地に依存しているのか? =基地関連収入は県民総所得の5%/基地収入にまだ誤解 *普天間基地ある方が経済は効果は大きいのか? =収入、市財政の3%/現状無視の“神話” *返還された基地はどうなっている? =基地跡地の発展/基地経済は限界 *軍用地主の年収は数千万円? =200万円未満が7割超/跡利用に強い期待 *辺野古の抗議は「プロ市民」? =個人参加の沖縄県民集う/座り込みは自己負担 【周辺取材:久志3区での聞き取り調査】 3 海兵隊は抑止力になっているのか *米海兵隊はシーレーン防衛に必要か? ① =主役は海・空軍/海賊脅威、日本周辺になし *米海兵隊はシーレーン防衛に必要か? ② =南シナ海、多くの迂回路/存立危機事態に当たらず *尖閣有事 海兵隊が即座に奪還するか? ① =自衛隊がまず対応/米軍は「支援」「補完」 *尖閣有事 海兵隊が即座に奪還するか? ② =米、武力行使は議会承認/政治決断に一定の時間 *朝鮮有事即応 沖縄は地理的に優位? =九州拠点が効率的/「強襲揚陸作戦」の足かせ *台湾有事に迅速対応できるか? =1996年は海兵隊動かず/展開主軸は海・空軍 *米軍は日本を守るため沖縄にいる? =アジア戦略にらみ駐留/識者「尖閣防衛は敬遠」 4 知っていますか? 沖縄基地のこんな話 *辺野古新基地が出来ないと軍事力に空白が生じる? =嘉手納に絶大な力/「全米軍が撤退」とすり替え *普天間の住民は危険に接近したのか? =古里奪われ周辺居住/爆音訴訟判決でも否定 *キャンプ・シュワブ、地元が誘致したのか? =米軍計画に反対決議/強硬姿勢に窮し再考 *沖縄の基地は強化されているのでは?① =伊江島補助飛行場/辺野古、高江と一体で騒音増 *沖縄の基地は強化されているのでは?② =北部訓練場の強制接収/「普天間」の歴史と共通 *沖縄の基地は強化されているのでは?③ =那覇軍港/復帰直後に返還合意 *沖縄の基地は強化されているのでは?④ =パラシュート降下訓練/沖縄と日米、認識の溝 *在日米軍基地面積 沖縄は23%?① =県外主要基地含め70%/誤った情報、ネットで拡散 *在日米軍基地面積 沖縄は23%?② =「年1日使用」も合算/「常駐」施設70%が沖縄に *在日米軍基地面積 沖縄は23%?③ =専用施設、米軍に「特権」/地元の事故調査も制限 *米軍犯罪に沖縄県民は過剰反応している? =凶悪犯率は沖縄県民の倍/逮捕後も起訴半分 【周辺取材:米軍犯罪47%が沖縄に集中】 *普天間飛行場返還条件、未達成なら「返還なし」? =防衛相発言が波紋/新基地後の使用否定せず *普天間返還、辺野古新基地以外の条件はあるのか? =「負担軽減」根本覆す/県は「政府説明一切ない」 5 SACOって何だったのか *基地の整理縮小は実現したか? ① =SACO最終報告から20年/普天間返還合意は…… *基地の整理縮小は実現したか? ② =普天間返還合意/要求せねば交渉なし *基地の整理縮小は実現したか? ③ =普天間移設計画/途中変更、新機能次々に *基地の整理縮小は実現したか? ④ =辺野古陸上工事/国、移設関連と位置付け *基地の整理縮小は実現したか? ⑤ =騒音規制措置のまやかし/優先する米軍の基地自由使用 *米軍北部訓練場部分返還は負担軽減か? ① =「軽減」に隠した「配備」/オスプレイ軸に基地新設 *米軍北部訓練場部分返還は負担軽減か? ② =その隠された戦略/SACO合意のからくり ■あとがき |
【おすすめ】 復帰45年を迎えた沖縄。国土の0・6%に全国の米軍専用施設の70・4%が沖縄に集中しています。米軍基地を一部でも肩代わりするという自治体や、基地負担を少しでも引き受けるという政治家もいません。日米安保の恩恵は受けるが、米軍基地は拒否。沖縄に基地を押し付けるその後ろめたさから、「金さえ与えれば…」「地政学的に沖縄」という言い訳を用意し、その言い訳を信じたほうが心は痛まないから、沖縄の基地の実情を知ろうとしない――。そして無知に乗じて、フェイク(偽)の沖縄言説や、「嫌沖縄」の声がネット上で広がっています。そのフェイクに反論し、実証によって沖縄のことを知ってほしいと願った沖縄の地元紙・琉球新報の記者たちの取材活動によって、本書は生まれました。 先に刊行した『これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地』(沖縄タイムス社編集局)と共に、沖縄県紙の理不尽な圧力に立ち向かう気概を心に刻みたいと思います。 (編集者から) |