本の特送便 梅書房 > > 法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦 訴状編 強いられた民間人玉砕の国家責任を問う
9784874986455 法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦 訴状編 強いられた民間人玉砕の国家責任を問う | ||
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【内容】 多くの民間人玉砕の戦場となった南洋戦・フィリピン戦。沖縄県出身者2万5千人以上が戦死した。戦争を遂行した国を被告に国家賠償訴訟を提起した原告らは、南の海の「あの玉砕の戦場」の地獄絵図を70年以上経っても忘れることが出来ない!! |
【目次】 はじめに 1 あの玉砕の戦場を、わすれない 2 裁判手続きの中での被告国の不誠実な態度 3 南洋群島・フィリピン群島の位置 4 「沖縄県南洋諸島」と呼称―沖縄県人約25000人以上が戦死 5 南洋戦・フィリピン戦―民間人玉砕の戦場と特攻の戦法 6 南洋諸島―日本帝国の海の生命線・絶対国防圏を設定・日本本土防衛の防波堤 7 フィリピン―日本軍が開戦と同時に軍事占領・神風特攻隊作戦発祥の地 8 南洋戦・フィリピン戦の民間人被害の特徴・実態 9 南洋戦・フィリピンセンと沖縄戦の共通点(軍・民 玉砕の戦場) 10 私がこの訴訟にかかわることになった経緯 11 本書の執筆・編集・出版について 解説 南洋戦・フィリピン戦 被害・国家賠償訴訟の概要 *原告45名と36名の弁護団 *請求の内容 *南洋戦・フィリピン戦に至る歴史的事実経過―日米軍の加害行為と民間児玉砕の事実の立証 *太平洋戦争における主な日米英軍の戦闘と民間人玉砕の発生経過と内容 *日米軍の加害行為と被害類型 *原告らの被害の立証 *原告らの法的主張の概略 *被告国の法的主張 *被告国の反論の概要―戦争損害受忍論・国家無答責論・除斥期間経過論 *被告国の反論に対する原告の反論の概要 *米軍の国際法違反行為 *原告らの受けた多岐にわたる被害類型(法的主張と請求の根拠) *原告らが罹患した外傷性精神障害の症状の種類 *地上戦中心の南洋戦・フィリピン戦被害と本土の各空襲被害との相違点 *憲法で定める法の下の平等原則違反 *軍隊・軍人の国民保護義務違反 *日本軍の国内法上の「戦争犯罪行為」 *アメリカ軍の国際法上の戦争犯罪 *戦争被害は最大の基本的人権の侵害である *戦争PTSDなど外傷性精神障害の除斥期間 *裁判所は人権回復の最後の砦 本件訴訟の「訴状」を読みよくために その1 原告の被害 1原告各人の被害内容一覧表 2被害類型原告一覧表 3外傷性精神障害診断一覧表 4外傷性精神障害診断・各所圏一覧表 5外傷性精神障害の症状発症時期一覧表 その2 太平洋戦争 主要戦闘経過概略一覧 訴状 「南洋戦」「フィリピン戦」被害・謝罪及び損害賠償請求事件 ■詳細もくじ ■訴訟の目的・謝罪と償いと平和を求めて ■本件訴訟の法的構成(要約) ■請求の趣旨 ■得支給の原因 第1章 原告らの本件被害と請求額 第2章 南洋諸島・フィリピン群島の沿革、兵要地誌等の概要 第3章 南洋諸島と沖縄の緊密な関係=南洋移民 第4章 沖縄県人のフィリピン移民と戦争 第5章 南洋戦・フィリピン戦に至る歴史的経過 第6章 南洋戦・フィリピン戦の戦闘経過と戦闘行為 第7章 アメリカ軍の軍事行動における国際法違反 第8章 南洋戦・フィリピン戦の一般民間人被害の特徴と実態 第9章 沖縄県人の沖縄への引き揚げと活動 第10章 沖縄での軍人・軍属・戦争被害者への援護行政・救済運動 第11章 被告国の法的責任(その1)―国民補剛義務違反による不法 第12章 被告国の法的責任(その2)―公法上の危険責任 第13章 被告国の法的責任(その3)―立法の不作為責任 第14章 本訴訟に「戦争被害受忍論」は通用するのか 終章 「平和の礎」に込められた沖縄県民の優しさと憂い ■結び 真実究明を ―南洋戦・フィリピン戦の支社を歴史の闇に葬ってはならない 特別寄稿 南洋戦被害と国家責任 西埜 章 Ⅰ 被告国の国家責任否定の論拠 Ⅱ 南洋戦被害と国家責任 Ⅲ 公法上の危険責任論 【資料編】 ◎訴訟経過一覧 ◎興答弁路運期日一覧 ◎提出証拠等一覧 ◎本書関連の用語解説 人物編 軍事・法令関係編 |
【おすすめ】 第二次世界大戦当時、南洋諸島・フィリピン群島では移民県・沖縄から約8万人の沖縄県人が生活していて、「沖縄南洋諸島」と称されていました。 多くの民間人玉砕の戦場となった南洋戦・フィリピン戦では約2万5千人の命が犠牲となりました。 玉が美しく砕けるという意味で使われた「玉砕」=全滅という言葉もこの南洋戦から始まり、以後沖縄戦まで玉砕戦法が使われました。 本書は、沖縄県出身の一般民間人が戦闘や「集団自決」で犠牲になった遺族や生存者が、長期間救済もされず放置してきた国に対して、2013年に謝罪と償いと恒久平和を求めて提起した訴訟の骨子です。 太平洋戦争末期、南の海洋でどのような戦争が行われていたのか、貴重な裁判資料と戦争の国家責任を問う45人の裁判闘争の記録です。 |