本の特送便 梅書房 > > 日本人はなぜ「お上」に弱いのか 福澤諭吉と丸山眞男が紡いだ近代日本
9784874986943 日本人はなぜ「お上」に弱いのか 福澤諭吉と丸山眞男が紡いだ近代日本 | ||
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【内容】 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云へり」 「一身独立して一国独立する」などの名言が知られた福澤諭吉は、「民主主義者」「平等主義者」として広く認知されています。しかし実際の福沢は、欧米列強と互角に渡り合える帝国主義国家への道のりを追求して、まず近隣諸国を侵略、収奪することのできる「強兵富国」を目指しました。 国内では愚民支配の最大の武器となる天皇制を活用し、天皇のために生命と財産を投げ出すことを国民に要求しました。 その福沢諭吉を「市民的自由主義」者として再評価し、戦後民主主義の理論的支柱にすえたのが丸山眞男でした。 福沢諭吉と丸山眞男、この二人の思想的結託を切り口にすれば、日本人の「お上」に弱い精神風土が見えてくるのではないかというのが本書のテーマです。 |
【目次】 第1章 丸山眞男が戦後民主主義の虚妄をつくり出した? 1 福沢諭吉を戦後民主主義の支柱に据えた丸山眞男 ◆福沢三大名言を「天啓」ととらえた丸山眞男 ◆丸山の解釈①「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云へり。」 ◆丸山の解釈②「一身独立して一国独立する」 ◆丸山の解釈③「独立自尊」 2 丸山眞男と戦争責任・植民地支配責任問題 3 日本人は戦争責任と向き合えるのか──ある教育学者の認罪 4 「良心的兵役拒否者」が極端に少ない日本人 第2章 戦争責任=戦後責任論と「日の丸・君が代」強制問題 1 戦争責任の四位相 2 同調圧力装置「日の丸・君が代」 第3章 日本人の帝国「臣民」化を生涯かけて追求した福沢諭吉 1 福沢諭吉最大の発見! 愚民支配の道具としての天皇制 2 『学問のすすめ』と『文明論之概略』を正しく読む 3 福沢はどこで「人権」から「国権」へと軸足を移したのか 4 日本人に帝国「臣民」意識を植え付ける |
【おすすめ】 国家・組織を優先する同調圧力社会「忖度ジャパン」はいかに生み出されてきたか。 福澤諭吉と丸山眞男の言説から読み解く日本人論。 |