本の特送便 梅書房 > > 新版 地域分権時代の町内会・自治会
9784880376639 新版 地域分権時代の町内会・自治会 | ||
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【内容】 人口減少と高齢化のなかで町内会・自治会の役割は何か。活動内容の改善・充実とともに、分権時代に住民の声をすくい上げ、行政に反映する町内会の底力が求められている。政府から負担を強いられる地域の担い手として、まわりの組織やNPOとも協働する町内会の可能性を多角的に分析する。 |
【目次】 第1章 町内会とはどういう組織か 1 町内会の五つの基本的な性格 2 基本的性格についての補足説明 世帯を単位とすることの意味 共同生活のルール 公私協働論に立って 地域の「共」をめざす発展途上の組織 第2章 町内会をどう見るか─立ち位置によって見え方が違う町内会 1 理論・理屈のレベルと実態的な評価とのかい離、混乱 2 地域のなかの個人の位置 3 個人主義の成熟と社会関係 個人と組織の課題 個人と行政の二項対立の克服 第3章 町内会における自治の二側面─住民自治の諸相 1 町内会の自治の性格と二つの側面 全世帯加入制の原則 地方自治の領域として 2 町内会の団体自治 3 町内会の住民自治 4 町内会の代表性と全世帯加入性 新たな市民像の構築 第4章 地域での共同の暮らしの組織─機能の包括性の意味 1 NHK「ご近所の底力」にみる地域活動の特徴 地域の安全性に寄与する町内会 行政とパートナーシップを組める 2 町内会が担う機能の複合性・包括性 3 町内会はどんな問題を取り上げるか 町内会と有志団体の違い 第5章 町内会と自治体行政との関係 1 町内会の形成過程と行政との関係 戦前の地域組織 戦後も消滅しなかった町内会 2 町内会が行政とともに地域生活の共同事務を担う意味 “行政末端”という性格 3 地域組織と行政との協働 第6章 地域生活の変化と住民組織の主体性 1 生活の高度化と広域化─専門処理と相互扶助 2 地域生活主体の根拠─地域共同管理の必要性 3 町内会と地域諸組織 町内会の独自性 第7章 地域課題の拡大とコミュニティづくり 1 コミュニティづくりの提起 2 コミュニティ政策の内容と結果 3 町内会を排除したコミュニティづくり 「テーマ型コミュニティ」 4 住民自治の組織は不可欠 第8章 町内会の下部組織と上部組織 1 小さな組織のメリット─町内会の下部組織を大切に 「班」レベルの近隣関係こそ地縁組織の基礎 2 地域問題の性質に応じた連携・協力の輪の拡大─「連合会」の役割を見直す 区画を同じくする地域団体との関係 行政協力委員との共同 3 外部組織との連携─オープンでフランクなつきあい 第9章 町内会とNPOの協働 1 NPOの出現と法制化 2 町内会とNPOの組織の違い─コミュニティとアソシエ─ション 併存し支えあう関係 3 町内会とNPOとの協働 “知縁”と“地縁”の協働の広がり 第10章 町内会・自治会脱退の自由の意味 1 最高裁判所判決「自治会脱退は自由」の経過と内容 支えあいをさらに弱体化させてよいのか 2 自治会の性格と共益費 共益費の使い方 地域組織の公共性をどう保障する 3 地域の共益を支える組織と個人 個人主義と地域共同の“共存” 第11章 町内会の運営の刷新 1 町内会運営の基本姿勢 地域の変容と組織管理〈マネジメント〉の刷新 2 役員人事と任期 少なくとも二年任期で 3 財政運営について 広報配布等に対する委託費をどう考える 「生活地自治体」と公共性 4 「地縁による団体」の法人化 第12章 町内会の活動の刷新 1 行事に追われる町内会─どう見直すか 2 町内会館での活動の連携と分業化 常設事務局の設置 3 活動目標と事業計画の精選・明確化 共同の目標に支えられれば、まちが人をつくり人がまちをつくる さしあたり必要な課題は? 第13章 行政からの自立と協働 1 町内会の自立への意識改革 2 行政からの自立とはどういうことか 行政が支援をなくせば自立するのか 行政とどのように担い合うのか 3 地域課題について議論し、課題解決に協働すること ともに能動的にかかわってこそ 第14章 地域内分権と住民代表性─地域自治区を考える 1 地域自治区の制度化 2 地域自治区の特徴 独自の制度が盛り込める 3 地域自治区の代表性の性格と限界 4 住民自治財政運営の自己責任─より分権的な財政に 目標を自覚する 第15章 地縁型住民組織の可能性 1 地縁型組織としての町内会 すべての住民が対象 共同の力で地域を管理する仕方 2 地域共同管理の組織 必要な共同性を了解し協力しあえる関係をどうつくる 3 住民が出会う場をつくろう─環境と人こそ資源 定住意識を活用しその力で地域をつくる |