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9784881343258 発達と指導をつむぐ | ||
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【目次】 第1章 療育に求められるもの 1 障害のある子どもと家族にとっての乳幼児期 2 実践研究の大切さ 実践研究の積み重ねによる療育者の育ち 「気づき」を支える実践研究 何のための療育なのかという目的・目標を吟味することの大切さ 「気づき」のための専門職の相互連携 3 発達への科学的認識の大切さ 発達理論の学習を実践に生かす前提 発達の法則的理解 発達への見通し 4 療育の内容・方法の原則 集団のなかで発達する 生活・文化を発達の源泉として組織する 生活・文化を創造する 子どもらしい生活を提供できる地域療育システム 5 親とともに創る療育 療育の大切さは通うなかで認識されていく 療育からの公的責任の後退 療育を守り発展させていくために 第2章 療育における指導とは何か 1 1969年、近江学園生活第1班の実践 「ていねいな指導」をめぐる意見の対立 意見の相違を明確にした上での一致点に 基づく療育 ぶつかり合い、共同しながら、活動を創造する子どもたち 発達のための基礎成分 きっかけは「湖畔学舎での子どもたちの主体性の発見 大人の教育的意図のありようを凝視する子どもたち 2 生活の教育的組織化の実践における分岐点 生活の教育的組織化とは何か 意味・価値を共有し、主体的に学習すること大切さ 3 親と共同でみつめ合う子どもの発達可能性 4 学習、形成、発達の区別と連関 5 指導と支援の価値共有関係の相違 指導は「はたらきかけるものがはたらきかけられる」関係での価値創造 「支援」に潜在する一方向性 第3章 子どもが意味や価値を発見できる教育 1 四つの実践論から 子どもの歴史をみつめる 葛藤をのりこえる発達の主体を形成する 地域の中で自分らしく働くことを知る 文化と発達の系をつなぐ 2 発達を知る 発達を知ることの大切さ 認識の過程と感情・意志の過程が統合される発達 矛盾を発達の原動力として内包する過程 3 子どもが意味や価値を認識できる指導 子どもを常に創造の主体としてとらえる 子どもの生活史への想像によって 教材に生命を吹き込む 生きる力としての文化、そして芸術 子どもの労働の価値を地域の中で相互承認する 第4章 教材研究に発達の視点を生かす 1 発達的認識とは何か 「発達の状況」を理解するとは 「みかけの重度」の意味すること 発達的認識として求められること 2 子どもと教材がつくる単位 文化を取り入れる単位 乳児期の発達の階層における単位 幼児期・学童期前半の 発達の階層における単位 教材と子どもを媒介する指導の役割 3 教材研究という回路 感情の過程への視野 感情の過程と生活の歴史 「懐かしさ」の意味するもの 普遍性ある単位の認識と個別性の認識の統合 4 教育目的・教育目標への問い 第5章 発達の過程と指導の視点 1 乳児期前半の発達の階層と指導の視点 快・不快の情動分化と心地よい存在としての他者への志向性 生後4か月頃の主客を転倒させる「生後第1の新しい発達の原動力」の生成 ―「人識り初めし微笑」など 「生後第1の新しい発達の原動力」の生成の障害 2 乳児期後半の発達の階層と指導の視点 「一つ」から「もう一つ」への志向性 乳児期後半の発達の階層への移行における障害 生後10か月頃の主客を転倒させる「生後第2の新しい発達の原動力」の生成 ―定位的活動の芽生えなど 「生後第2の新しい発達の原動力」の生成の障害 外界との「間」の形成/1歳半の発達の質的転換期へ向かう思春期の心理 3 1歳半の発達の質的転換期と指導の視点 1歳半の発達の質的転換期と発達の連関 発達の諸力の連関を主導する自我 自己を対象化し復元させる力と2次元の萌芽 4 対比的認識と二つの操作の「結合」が獲得され始める発達段階と指導の視点 「○○してから□□する」という「2次元形成」 「わかりたいけれど、わからない」という不安 「大きい自分になりたい」願い 「より良い自分」を選び取りたい 生活こそイメージの力を育む大地 5 「○○しながら□□する」という二つの変数を結合する発達段階と指導の視点 6 系列的認識の獲得される発達段階と指導の視点 5、6歳頃の主客を転倒させる「生後第3の新しい発達の原動力」の生成 ―系列的認識と「だんだん大きくなる」自分への願い 「大きくなりたいがなれない」自分 他者への視点変換と「やさしい導き手」への願い 7 発達理論の指し示すところ おわりに |