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9784881344958 知ろう語ろう発達のこと | ||
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【目次】 1 発達とは どのように発達をとらえるか 潜在する発達へのねがい 自分で自分をつくりかえる営み 発達の基本法則 横のつながりを通して把握する発達段階 発達段階論が抱えるジレンマを克服する縦のつながり 極微のメガネをかけることで見えてくるもの 発達の質的転換期は「発達の危機」でもある 「できなくなったようにみえる」姿の裏に潜む発達へのねがい 「ヨコへの発達」といわれるもの 発達と教育の関係 発達の原動力 発達の原動力と発達の源泉はちがう 成人期、高齢期の発達を考える 輝く大人であることをねがう成人期 今を自分らしく生きるために 発達の三つの系 個人-集団-社会 2 発達と実践の関係 発達を学ぶと子どもが見えなくなる? 発達を評価するということ 「発達年齢」という発明 テストの功罪 発達の二つの水準 発達の最近接領域 実践の中の発達評価 「ヨコへの発達」から学び直すこと 映画『夜明け前の子どもたち』と発達保障思想 実践の決意 ウエダくんの「心の杖」 実践者の発達と実践の発達 3 子どもの「問題行動」を発達的に理解するとは? 「問題」と思われる行動の裏にあるねがいとは できることを増やすことが発達につながらないこともある つけさせたい力は本当にその子のねがいなのか? できなくても豊かに人生を送ることができることもある 発達課題は一人ひとり違うもの 発達をとらえる三つの視点 障害 発達 生活 内的要因と外的要因を考える 子ども自身の問題(内的要因) 取り巻く環境の問題(外的要因) 実践のなかで大切にしたいこと 障害はあっても〝子ども〟にかわりはない 行きつ戻りつしながら育っていく 障害をもつ人たちも人生を豊かにしたいとねがって生活している 心ふるわせる文化と出会う喜び 不安に寄り添う 失敗を受け止める温かさ 友だちの中でこそ生きる力が発揮される 回り道こそ近道になる時がある 子どもはゆっくり育つもの 問題行動を発達的に読み解くとは? |
【おすすめ】 障害のある人たちの実践を考えるとき、発達的視点をもつことが大事にされます。そもそも、発達的視点をもつとはどういうことなのでしょうか。どういう姿を見つめることが発達をとらえているということになるのでしょうか。全障研結成50周年を記念して出版される本書は、第1章で発達の基本的な考え方について抑えた上で、続く第2章では、札幌学院大学の藤野友紀さんによって実践につながる発達評価のあり方や、子どもたちの発達に実践はどのように働きかけていけば良いのかなど、発達と実践との関係について分かりやすく解説されています。そして、第3章では、竹脇真悟さんによって「問題行動」を発達的に理解するとはどういうことか、大人はどのように向き合っていけば良いのかについて特別支援学校の教員ならではの豊かな視点でまとめられています。小さめサイズのこの本の中に発達、障害、実践についてのエッセンスがたくさん詰め込まれています。ちょっと発達について学びたい、でも本を読む余裕がない・・・と悩んでいる方々にオススメの一冊です。 (松島明日香) |