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9784894642515 転換期と向き合うデンマークの教育 | ||
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【内容】 民主的人格の形成を最優先課題とし、社会ととも歴史を刻んできたデンマークの教育現場は、グローバリゼーションへの対応を掲げる教育改革にどのように向き合っているのか。 |
【目次】 第1章 国民学校の改革 第2章 放課後の子どもたち 第3章 インクルーシブ教育の再考 ―日本とデンマークにおける特別支援教育の比較を通して 第4章 デンマークの森の幼稚園 第5章 若者の進路選択の支援 第6章 職業教育の改革 補章 デンマーク、東日本大震災、そして日本の教育 |
【おすすめ】 長く調査を続けるに至った理由は、デンマークの学校に漂う自由な雰囲気であった。……授業中であるはずなのに、子どもが廊下に寝転がっている、などという情景も珍しいものではなかった。「何をしているの?」と聞くと、「勉強しているんだ」と答える。……また、受験が学校生活に大きな影響を与えることもなく、子どもたちは実にゆっくりと、ゆったりと、大人になる道を歩んでいるように見えた。……高校生にインタビューするとほとんどの生徒が大学に入ったら休学して「サバトー」をとるのだ、と言った。サバトーとは海外で見聞を深める休暇のことで、実際に多くの学生が経験する風習が残っているのである。 効率を重視する日本では考えられないこれらの様子を見て、徐々に惹かれていったのであった。やがて私たちは、デンマークが教育改革の渦中にあることにも気づくことになった。グローバリゼーションはデンマークにも影響を与えていた。……私たちは、これらの改革について学ぶにつれ、これまでのデンマークの教育の様子と、改革の方向性について日本で紹介したいと考えるようになった。その結果が本書である。 |